民泊をインターネットで仲介する世界最大手の「エアビーアンドビー」は、届け出のない物件について、いわゆる民泊新法の施行に伴い、今月15日から19日にチェックインする分の予約をキャンセルしたと発表しました。会社側は観光庁の方針に沿った措置で「苦渋の判断」だとしています。 最大手のエアビーアンドビーは、法律の施行後は届け出を出していない物件はサイト上に掲載しない方針ですが、会社が出した声明によりますと、届け出のない物件のうち、すでに入っている予約については今月15日から19日にチェックインする分をキャンセルしたということです。 理由について声明では、観光庁が今月1日に出した通知で、届け出のない物件はすでに予約済みであってもキャンセルしなければならないという指導があったためで、「苦渋の判断」だとしています。 会社はおよそ11億円の基金を設け、予約がキャンセルされた人に対しては、サイトで利用できるク
ことし日本を訪れた外国人旅行者が早くも9月中旬で2000万人を突破しました。こうした中でますます注目されるのが住宅やマンションの空き部屋を有料で貸し出す民泊。来年は民泊の新しいルールを定めた新法も施行され、国内外の企業が市場に本格参入しています。一方、見知らぬ外国人がマンションに出入りする不安など課題も依然残されています。その最前線、取材しました。(ネットワーク報道部記者 玉木香代子) 大阪・西成区。家々がひしめき合うように並ぶ地域にスーツケースを引きずりながら訪れた観光客がいました。マレーシアから訪れた若者3人で事前に受け取ったカギで一軒家の扉をあけて入っていきました。 ここは彼らが宿泊先として選んだ民泊です。費用は3人で1泊1万5000円。2階建ての普通の住宅ですが布団を見るのも初めてで彼らにとっては「異国情緒たっぷりの宿」です。それにイスラム教徒の彼らは戒律で食べられる食事も限られる
住宅の空き部屋などを貸し出す「民泊」のニーズが高まるなか、中国最大級の民泊サイトの運営会社が都内で会見し、「2025年までに、訪日中国人の民泊市場の50%のシェア獲得を目指す」と述べて、日本市場に本格的に参入する考えを示しました。 こうした中、世界70か国で50万件以上の物件を取り扱う中国最大級の民泊サイトの運営会社「途家」(トゥージア)が2日、都内で会見しました。 この中で楊昌楽COO=最高執行責任者は「日本は、新しい法律の成立に加え、東京オリンピックを控えており、民泊市場は大きく発展する」と述べて、日本での民泊市場の規模拡大に期待感を示しました。 続いて日本法人の鈴木智子代表が、去年1年間に日本を訪れた中国人は630万人に上るとしたうえで「2025年には、1350万人の訪日が見込まれる。訪日中国人の民泊市場の50%のシェア獲得を目指したい」述べて、日本市場に本格的に参入する考えを示しま
住宅の空き部屋などを有料で貸し出す「民泊」について政府は10日の閣議で都道府県に届け出を義務づけ、年間の営業日数は180日を上限にすることなどを盛り込んだ新しい法案を決定しました。 しかし、無許可で営業を行う「違法民泊」が各地に広がり地域住民との間で騒音などのトラブルが起きているため、政府は、民泊のルールや罰則を定めた新たな法律案をまとめ、10日朝の閣議で決定しました。 法律案では「民泊」を行う場合には、都道府県への届け出を求め、部屋の衛生の確保や宿泊者名簿の作成、それに宿泊者に対する騒音防止の説明などを義務づけます。また、ホテルや旅館と区別するため年間の営業日数は180日を上限としたうえで、都道府県や政令指定都市などが条例でさらに日数を短くすることも認めています。違反があれば国土交通省や都道府県が立ち入り検査などを行って業務の改善を命令し、従わない場合は罰金などを科すことも盛り込みました
日本有数の観光都市である京都には、好調なインバウンドを背景に、年間5000万人を大きく超える観光客が訪れている。市内を歩いてみると、いたるところでアジア系外国人観光客の姿が目につく。著名な観光地として海外にも広く知られる嵐山では、「休日になると、8割が外国人観光客」(地元住民)といえる状況だという。 こうした中、人気観光都市の宿命ともいえる問題が発生している。Airbnbをはじめとした、「民泊」の波に翻弄されているというのだ。京都市内では、2015年の10月頃から、市内のゲストハウスや、家屋を使った宿泊が市内に増え始め、市議会でも騒音やゴミの問題が取り上げられるようになった。 「民泊」を行うには好条件 観光客の激増で、京都市内のホテルはフル稼働しても追いつかない。民泊ビジネスを行うには、条件が良いことは明らかだ。京都市の中心、下京区に住む40代のタクシー運転手の男性は、こう話す。 「民泊を
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