予備軍を含めると日本人の5〜6人に1人がかかっている糖尿病の前兆はわずかな体重の増加として現れることがあるという。第2回に続いて、全米シリーズ100万部、医学界の定説を覆したと評される医学博士・ジェイソン・ファン氏の著書『糖脂肪』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。【全3回の第3回】 * * * 高血糖──糖が「尿」に混ざる 脂肪は腹部につくだけでなく、本来なら脂肪を蓄積するようにはできていない器官にまで蓄積される。 肝臓や骨格筋が脂肪で肥大するとインスリン抵抗性が大きくなり、膵臓が血糖値を標準レベルに抑えようとインスリンの分泌量を増やしても効果はない。だが、話はここで終わらない。 膵臓が異所性脂肪で詰まると、正常に機能できなくなり、インスリンの分泌量が減る。 脂肪膵になってしまうと、血糖値を下げるためにインスリンの分泌量を増やそうにも増やせなくなり、血糖値が急激に上がっ