<柏木 勉(かしわぎ つとむ):ちきゅう座会員> 年末・年初にミラノに住む幼なじみとメールのやりとりをした。最初に、送られてきたメールの一部を紹介しながら、あらためてウクライナ戦争について若干のべたい。ナショナリズムについてである。 送られてきたメールでは、イタリアに住むウクライナ女性について触れている。 <国民感情としては、ロシアはけしからんと思う人も多いだろう。しかしロシアに同情する人々もいるだろう。知人のウクライナ人女性は、ウクライナ政府にはネガティブな感情を抱いているようだ。 彼女はロシアに大きく同情している。父親やお爺さんはロシア人、海に面したウクライナ南部の出身だ。そういう人もいる。 去年戦争の始まる前、実家(ウクライナの実家)に帰ったら、なにをやるにも賄賂が必要だったと言っていた。何かウクライナという国はアイデンティティーが弱い国かもしれない> ◆戦争によるアイデンティティー