中日新聞メディカルサイト「つなごう医療」は 2018年3月末をもって終了いたしました。 長らくご愛顧いただき、 ありがとうございました。 今後、中日新聞の医療関係記事は 中日Webの「医療」コーナー(http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iryou/) でご覧ください。 中日新聞社
がんになったら治療を受ける。いまやこれは当たり前のことではなくなってきている。治療を拒否すれば、死は確実に近づいてくる。けれど、残りの命と引き換えにしてこそ得られるものもある。 静かに眠るような最期 「僕はもう死ぬよ」 2011年2月、ドラマ『水戸黄門』『部長刑事』などで名脇役として活躍した俳優の入川保則氏(享年72)は、所属事務所社長の井内徳次氏にこう告げたという。 「がんで、もう半年も生きられないと言うのです。それまでは普通に舞台にも出演していましたから、青天の霹靂でした。今後どうしていくつもりか聞くと、治療は一切しないという。『僕はもういい。人生の幕が来たんだ。役者として死なせてほしい』と」 じつは入川氏のがんは、前年の7月に見つかっていた。直腸がんでステージはⅢ。すぐに手術を受けて腫瘍だけは切除したが、それは一時的な処置に過ぎなかった。 「確実に転移するから抗がん剤治療をしたほうが
判断力が低下した認知症患者の終末期医療について、本人や家族の意思決定はどうあるべきか―。大阪市で開かれていた日本老年医学会の学術集会(会長=三木哲郎・愛媛大大学院教授)は最終日の6日、「高齢者の終末期医療」をテーマにした市民公開講座を開催し、出席した医療者や家族、学識経験者らが、それぞれの立場から課題を指摘した。 公開講座で行われた総合討論(6日、大阪市) 東京都健康長寿医療センターで認知症看護の認定看護師として働く白取絹恵さんは、認知症患者の終末期ケアについて、急性期医療の立場から発言した。 入院患者の平均年齢が約80歳と高い同センターでは、認知症の診断にかかわらず、認知機能に何らかの障害がある人は全体の半数近くに上るという。 白取さんは、認知症患者の意思決定を支えるため、普段から患者の言葉や表情に触れ、理解しようと努めることが重要だと指摘。急性期の医療機関では、症状が安定すると退院
清水 哲郎氏(東京大学大学院死生学・応用倫理センター上廣講座特任教授) 佐藤 伸彦氏(ものがたり診療所所長/ナラティブホーム理事長) 会田 薫子氏(東京大学大学院死生学・応用倫理センター上廣講座特任准教授)=司会 終末期医療の在り方をめぐる議論が高まりを見せている。特に人工栄養,なかでも胃ろう造設の是非をめぐる議論は社会的にも関心の高いテーマとなった。しかし,現在も医療者や国民の間で一定の共通理解は形成されておらず,患者一人ひとり異なる終末期における"最善"を実現するために,現場では日々難しい判断が求められる。 本座談会では,終末期の患者の最善をいかに実現するか,高齢者ケアにおける人工的水分・栄養補給に関する医療者の意識と実践を調査した会田氏と,医療者である佐藤氏,臨床倫理学の観点から清水氏が議論した。 会田 現在,慢性疾患の終末期における医療およびケアへの関心が高まっています。そのなかで
【寄稿】 End-Of-Life Care Teamによる 意思決定支援の取り組み 西川満則(国立長寿医療研究センター 緩和ケア診療部) End-Of-Life Care Teamとは End-Of-Life Care Team(EOLCT)は,がんに加え,非がん疾患や,加齢による判断力低下や虚弱といった疾患以外に起因する苦痛を持つ患者を対象に苦痛緩和を実施する当院のチームである。 ◆構成メンバー コアメンバーは,緩和ケア診療部長,緩和ケア認定看護師(専従),緩和ケアを専門にする呼吸器科医師(専従),認知症診療に長けた精神科医師(専任),緩和ケアを専門にする薬剤師(専任)。チーム編成においては,主に従来のがん患者を対象とした緩和ケアチームを母体とし,非がん性疾患の中でも慢性心不全や慢性呼吸器疾患といった臓器障害系疾患や,認知症の患者のBehavioral and Psychological
3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言 マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。 バックナンバー一覧 「成功している組織には、あえて人を助けようとせず、人付き合いもよくない上司が必ずいる。愛想が悪くいつも不愉快そうでありながら、だれよりも多くの人たちを教育し育成する人、最も好かれている人よりも尊敬を得ている人がいる。部下と自らに厳しくプロの能力を要求する人がいる」(『現代の経営』) そのような人は、高い目標を掲げ、その実現を求める。誰がどう思うかなど気にしない。何が正しいかを考える。頭のよさより、真摯さを重視する。 ドラッカーは、この真摯さなる資質に欠ける者は、いかに有能で人付き合いがよくとも、組織にとって危険な存在であり、上司として、紳士として不適格であるという。真摯さに欠ける者が跋扈
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 先日のLearning barで、野村総研の永井さんがお話していた内容に下記がある。「我が意を得たり」と思ったので、このブログでも、ご紹介する。 「意思決定の早い人」とは 「意思決定に時間をかけている人」である。 ▼ このパラドクスの意味するところはこうだ。 「意志決定の早い人」というのは、「情報をインプットされたそのときから、ものを考え始めるのではない」ということである。むしろ、「意志決定を迫られる前に、十分な時間をかけてものを考えている人」が「意志決定」を早く行うことができる。 意志決定を迫られるずっとずっと前から、そのことについて考え、事態の推移に予測をめぐらし、自分の意見をもち、判断基準がクリアであるからこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く