トップ > 暮らし・健康 > 暮らし一覧 > 記事 【暮らし】 尊厳死法案をめぐって(上) 患者の意思 反映に壁 Tweet mixiチェック 2013年1月29日 日本尊厳死協会東海支部が各地で開いている懇話会。尊厳死に関心のある人たちが集った=岐阜県高山市の高山赤十字病院で 患者自らの意思で人工呼吸器などによる延命措置を受けず、最期を迎える「尊厳死」。法制化を目指す超党派の国会議員連盟は、患者の意思に基づいて延命措置をしない医師の「法的責任を問わない」とする法案をつくり、国会への提出を目指している。終末期医療が直面する現実と、賛否だけではない法案へのさまざまな思いを、二回にわたって紹介する。(佐橋大) 昨年七月、愛知県内の病院に、近隣の特別養護老人ホームから九十代の女性が救急搬送された。人工呼吸器と点滴が施されたが、意識はないまま。駆け付けた六十代の娘は、母が「延命措置を望まない」と