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ブックマーク / www.igaku-shoin.co.jp (21)

  • 「がん制度ドック」で治療と生活の両立を支援 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3074号 2014年04月28日)

    賢見 卓也(NPO法人 がんと暮らしを考える会 理事長) 近年,がんの治療の場は,「入院治療」から「外来治療」へと重心が移ってきている。また,多くの分子標的薬や治療方法が開発されたことにより,治療期間は延長し,がんは「慢性疾患」化したと言える状況である。こうした中でがん患者は,日常生活とがん治療を両立するという,新たな課題と向き合う結果となった。 専門家がかかわれる,「お金」と「制度」に注目 2007年から私が従事する在宅ホスピスの現場では,年間200人近くのがん患者が自宅で最期を迎えている。そこで,苦痛はがんそのものに由来するものだけではなく,経済的な問題,仕事の問題,家族関係の問題等,多くの「社会的苦痛」を伴うものであると明らかになってきた。 こうしたものは医師・看護師・MSWだけで解決に導くことは難しいとしても,特に制度や資産の問題などは,それらの専門家によって解決の糸口が見いだせる

    「がん制度ドック」で治療と生活の両立を支援 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3074号 2014年04月28日)
  • 看護のアジェンダ - 医学書院/週刊医学界新聞(第3061号 2014年01月27日)

    (前回よりつづく) こういう研究発表を聞けると学会に参加して少し得をした気分になる。それは,台湾「安寧緩和醫療條例(ホスピスケア法)」制定過程における看護職の貢献に関する研究(和住淑子・錢淑君,千葉大学大学院看護学研究科附属看護実践研究指導センター)である。 私が第33回日看護科学学会の一般口演32群の座長をするため早めに発表会場を訪れたために出会った31群の発表であった。まさに意図していなかった出会いであったので,「少し得をした気分」になったわけである。そういうわけで,稿では講演集の抄録とプレゼンテーションの内容をもとに再構成して読者に伝えたい。 この研究は,台湾の「安寧緩和醫療條例(ホスピスケア法)」の制定に中心的役割を果たした看護職である趙可式氏の活動に関するインタビュー調査データと関連資料に基づいており,看護職の視点からその政策活動の特徴を明らかにし,保健医療政策の策定・実現過

    看護のアジェンダ - 医学書院/週刊医学界新聞(第3061号 2014年01月27日)
  • がん治療医が今日からできる 診断時からの緩和ケアとは - 医学書院/週刊医学界新聞(第3060号 2014年01月20日)

    (1)患者・家族の心情への配慮とコミュニケーション (2)適切な情報提供と意思決定支援 (3)苦痛のスクリーニングと適切な症状マネージメント(基的緩和ケア) (4)専門的緩和ケアの利用 (5)患者・家族のニードに応じた治療・療養の場の選択 濱 緩和ケア普及啓発事業・オレンジバルーンプロジェクトの一環として,2013年10月6日,「がん治療医が今日からできる診断時からの緩和ケア」というシンポジウム(平成25年度厚生労働省委託事業)が行われました。そこでは,具体的に5つのアクションが提示されています。 日は,緩和ケアの継続教育プログラムPEACEプロジェクト(註)の企画・開発に携わっていらっしゃる木澤先生,国立がん研究センターでがん患者さんや家族の支援に取り組みつつ,がん対策への提言を行っておられる加藤先生に,この5つのアクションについてお話しいただきます。 (1)患者・家族の心情への配慮

    がん治療医が今日からできる 診断時からの緩和ケアとは - 医学書院/週刊医学界新聞(第3060号 2014年01月20日)
  • 解きほどかれる看護師の語り - 医学書院/週刊医学界新聞(第3048号 2013年10月21日)

    【対談】 解きほどかれる看護師の語り 井部 俊子氏(聖路加看護大学学長) 村上 靖彦氏(大阪大学大学院 人間科学研究科准教授) “普通”の看護師が,日常のケアを語る言葉から,これまでの哲学にはなかった概念がいくつも生み落とされていく――『摘便とお花見』(医学書院)を著した現象学者の村上靖彦氏は,看護師の語りの魅力をこう表現します。同書では,4人の看護師(MEMO)へのインタビューを現象学を用いて分析。感情や心理で語られがちな看護師の仕事を,“クールな行為”としてとらえ,行為の基盤となる複雑な時間・空間構造を洗い出すことが試みられています。 このたび紙では,村上氏と,「ケアを言葉にすること」の重要性を説き,実践してきた井部俊子氏に,現象学によってほどかれ,磨かれていく看護師の語りと,そこに見えるケアの構造についてお話しいただきました。 看護師の語りは“冗長”でいい 井部 『摘便とお花見』,

    解きほどかれる看護師の語り - 医学書院/週刊医学界新聞(第3048号 2013年10月21日)
  • 全疾患を対象とした,緩和ケアサポートチームの横断的活動 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3047号 2013年10月14日)

    【寄稿】 全疾患を対象とした,緩和ケアサポートチームの横断的活動 関根 龍一(亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科部長) がんに限局した緩和ケアは見直しが必要 2006年に制定されたがん対策基法以降,日の緩和ケアは大きな広がりを見せたが,それは,対象疾患を“がん”のみに限局したものである。人生最後の生を充実した時間として過ごせるようにサポートする“ホスピス・緩和ケア”において,がん患者のみを対象とする現状の緩和ケア体制は早晩見直しが必要になるだろう。 筆者が緩和ケアの専門研修を受けた米国においても,ホスピス・緩和ケアは全疾患の終末期を対象としており,ホスピス契約者の半数以上は非がん疾患で占められている。 非がん疾患に緩和ケアを応用する際のバリア 2011年のわが国の年間死亡者数のうち,悪性腫瘍の占める割合は28.5%1)であった。つまり,割合からすると非がん疾患による死亡者は,がん患者の約2

    全疾患を対象とした,緩和ケアサポートチームの横断的活動 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3047号 2013年10月14日)
  • Palliative Care――the right way forward 人権としての緩和ケア:ヨーロッパ緩和ケア学会第13回大会報告 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3035号 2013年07月15日)

    【寄稿】 Palliative Care――the right way forward 人権としての緩和ケア:ヨーロッパ緩和ケア学会第13回大会報告 加藤 恒夫(かとう内科並木通り診療所) 第13回ヨーロッパ緩和ケア学会(European Association for Palliative Care:以下,EAPC)が,2013年5月30日から同6月2日までの間,チェコの首都プラハで,表題のテーマのもとに開催された。第1回EAPC congress開催から25年目に当たる今回から,大会名が“World Congress of the European Association for Palliative Care”と 改名された。大会参加者が過去一貫して増え続けているのは紙でもこれまで報告してきたが1),今回はヨーロッパ各国の他にアフリカ,北米大陸,アジア,オセアニア諸国,中東を含め,

    Palliative Care――the right way forward 人権としての緩和ケア:ヨーロッパ緩和ケア学会第13回大会報告 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3035号 2013年07月15日)
  • 南オーストラリア州の緩和ケアの実際 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3028号 2013年05月27日)

    田 真夕湖(豪・フリンダース医療センター・看護師) 2005年に看護師として,南オーストラリア州(以下,南豪州)のフリンダース医療センター(Flinders Medical Centre;以下,FMC)で働き始めたころ,「こんなにも医療依存度の高い患者も自宅へ戻ることができるのか」と豪のケア,特に緩和ケアの質の高さに驚いたことを覚えています。稿では,南豪州の緩和ケアの状況をご紹介します。 政府が示す緩和ケアの基方針 豪は現在,日と同様,平均寿命の延長(2009-11年では男性79.7歳,女性84.2歳)により慢性疾患患者が増加傾向にあり,死に方のパターンも変化しつつあります1)。南豪州もその傾向に漏れることなく,現在の高齢化率15%が,10年後には22%にまで至るとされ,「超高齢社会」を迎えることが見込まれています。こうした状況を受け,州政府は09-16年を対策の強化期間と位置づけ

    南オーストラリア州の緩和ケアの実際 - 医学書院/週刊医学界新聞(第3028号 2013年05月27日)
  • 地域で行う認知症ケア(池田学) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    【interview】 地域で行う認知症ケア 慣れ親しんだ場で,安心して暮らせる体制をつくるために 池田 学氏(熊大学大学院教授・精神神経医学)に聞く 認知症患者の急増が見込まれるなか,“入院”から“地域”へと認知症ケアの在り方を見直す動きが広まっています。厚労省は2013年度より「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を開始。「社会的入院」などの場当たり的な対応から,地域に受け皿をつくり患者と家族を支える体制への移行を掲げたものの,受け入れ側となる地域には戸惑いがあるのも実情です。 紙では,認知症医療「熊モデル」(MEMO)をはじめ,地域における認知症ケア体制と医療との連携構築に先駆的に取り組んでこられた池田氏に,これからの認知症ケアの“鍵”を伺いました。 ――今なぜ,地域における認知症ケアが注目されているのでしょうか。 池田 認知症患者の介護は,2000年の介護保険の開始や

    地域で行う認知症ケア(池田学) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    yuigon_info 2013/04/03
    "地域で行う認知症ケア 慣れ親しんだ場で,安心して暮らせる体制をつくるために"
  • 自宅で最期を過ごしてもらうために - 医学書院/週刊医学界新聞(第3020号 2013年03月25日)

    超高齢社会の到来とともに在宅医療が推進されているが,終末期の患者を自宅で看取るケースは,いまだ少ない。この現状を打破するためには,訪問看護師が中心となった在宅医療チームを築き,終末期の患者とその家族を支えながら緩和ケア医療を推進することが欠かせない。そうした要請を受けて2012年度より始動した「緩和ケア訪問看護師教育プログラム」。紙では2月に実施されたプログラムの講義および実習のもようを取材した。 写真 実習を行った訪問看護ステーションパリアン(東京都墨田区)でのカンファレンスのようす。患者の経過報告を行う受講生に,医師やベテランの訪問看護師らが意見やアドバイスを述べた。 根拠に基づいた教育プログラム このたび,緩和ケア訪問看護ステーション連絡会が,聖路加看護大と共に開発した在宅緩和ケアの教育プログラムが「緩和ケア訪問看護師教育プログラム」だ(註)。学術的に根拠のあるプログラムを構築す

    自宅で最期を過ごしてもらうために - 医学書院/週刊医学界新聞(第3020号 2013年03月25日)
  • エンゼルケアで豊かな看取りを - 医学書院/週刊医学界新聞(第3016号 2013年02月25日)

    【interview】 エンゼルケアで豊かな看取りを 小林 光恵氏(エンゼルメイク研究会代表/作家/看護師)に聞く 臨終後,医療行為による侵襲や病状などによって失われた生前の面影を可能な限り取り戻し,その人らしい容貌・装いに整えるエンゼルケア。家族にとっては故人と最期を過ごす貴重な場面でもあり,看護師のかかわり方ひとつでその質は大きく変わる。 紙では,『説明できるエンゼルケア』『もっと知りたいエンゼルケアQ&A』(ともに医学書院)の著者・小林光恵氏に,望ましい死後のケアの在り方,それを実現するために看護師に求められることを聞いた。 エンゼルケアは,家族の意向に沿って行う ――近年,エンゼルメイクを含む死後のケア,「エンゼルケア」を実施する施設が増えつつあるようですね。 小林 そうですね。2001年のエンゼルメイク研究会発足以降,私たちが訴えてきたエンゼルケアの重要性への理解は全国へ広まり

    エンゼルケアで豊かな看取りを - 医学書院/週刊医学界新聞(第3016号 2013年02月25日)
  • これからの終末期医療に必要なリハビリテーションとは - 医学書院/週刊医学界新聞(第3015号 2013年02月18日)

    田村 茂(地域リハビリ支援室・タムラ) 終末期医療に新たな可能性をもたらすリハビリテーション 私が格的に訪問リハビリテーション(以下,リハビリ)にかかわって十数年。病院からの訪問リハビリを行っていたころは,患者の多くは回復期リハビリを経過した脳血管障害患者でした。しかし訪問看護ステーションからの訪問リハビリを行うようになってからは,パーキンソン病,筋萎縮性側索硬化症(ALS)等の神経難病の患者が多くなり,がん患者ともまれにかかわるようになりました。病院での「回復期」に対し,在宅の患者の状態像はいわゆる「維持期」ですが,実際には,大田仁史氏が提唱するところの「介護期リハビリテーション」,もしくは「終末期リハビリテーション」であるのが現状です1)。 柳田邦男氏は,リハビリ医学を「臓器中心主義や疾患中心主義に陥りがちだった現代医療に風穴を空ける役割をはたしている」と以前から称賛しており,「医療

    これからの終末期医療に必要なリハビリテーションとは - 医学書院/週刊医学界新聞(第3015号 2013年02月18日)
  • 終末期の"物語り"を充実させる 「情報共有・合意モデル」に基づく意思決定とは - 医学書院/週刊医学界新聞(第3013号 2013年02月04日)

    清水 哲郎氏(東京大学大学院死生学・応用倫理センター上廣講座特任教授) 佐藤 伸彦氏(ものがたり診療所所長/ナラティブホーム理事長) 会田 薫子氏(東京大学大学院死生学・応用倫理センター上廣講座特任准教授)=司会 終末期医療の在り方をめぐる議論が高まりを見せている。特に人工栄養,なかでも胃ろう造設の是非をめぐる議論は社会的にも関心の高いテーマとなった。しかし,現在も医療者や国民の間で一定の共通理解は形成されておらず,患者一人ひとり異なる終末期における"最善"を実現するために,現場では日々難しい判断が求められる。 座談会では,終末期の患者の最善をいかに実現するか,高齢者ケアにおける人工的水分・栄養補給に関する医療者の意識と実践を調査した会田氏と,医療者である佐藤氏,臨床倫理学の観点から清水氏が議論した。 会田 現在,慢性疾患の終末期における医療およびケアへの関心が高まっています。そのなかで

    終末期の"物語り"を充実させる 「情報共有・合意モデル」に基づく意思決定とは - 医学書院/週刊医学界新聞(第3013号 2013年02月04日)
  • 地域包括ケアの未来地図を描く(辻哲夫,秋山正子,新田國夫,松田晋哉) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    【新春座談会】 2025年の医療と介護 地域包括ケアの未来地図を描く 辻 哲夫氏(東京大学高齢社会総合研究機構特任教授)=司会 新田國夫氏(医療法人社団つくし会理事長/全国在宅療養支援診療所連絡会会長) 秋山正子氏((株)ケアーズ 白十字訪問看護ステーション統括所長) 松田晋哉氏(産業医科大学公衆衛生学教室教授) 要介護者の急増や急性期病院の機能不全などの悲観シナリオを回避する上では,在宅医療の充実や人材育成は喫緊の課題である。それはまた,超高齢社会にふさわしい医療・介護の在り方を模索することにもつながっていく。病院医療を含む地域包括ケアのネットワークをどう構築するのか。そしてそのめざす先はどこにあるのか。2025年の未来地図を描き出す。 喫緊かつ重要な2025年問題 辻 将来人口推計(グラフ解説図2)をみると,全体の人口が減少するなかで75歳以上人口は増加し続け,団塊の世代が後期高齢者(

    地域包括ケアの未来地図を描く(辻哲夫,秋山正子,新田國夫,松田晋哉) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
  • End-Of-Life Care Teamによる 意思決定支援の取り組み - 医学書院/週刊医学界新聞(第2996号 2012年10月01日)

    【寄稿】 End-Of-Life Care Teamによる 意思決定支援の取り組み 西川満則(国立長寿医療研究センター 緩和ケア診療部) End-Of-Life Care Teamとは End-Of-Life Care Team(EOLCT)は,がんに加え,非がん疾患や,加齢による判断力低下や虚弱といった疾患以外に起因する苦痛を持つ患者を対象に苦痛緩和を実施する当院のチームである。 ◆構成メンバー コアメンバーは,緩和ケア診療部長,緩和ケア認定看護師(専従),緩和ケアを専門にする呼吸器科医師(専従),認知症診療に長けた精神科医師(専任),緩和ケアを専門にする薬剤師(専任)。チーム編成においては,主に従来のがん患者を対象とした緩和ケアチームを母体とし,非がん性疾患の中でも慢性心不全や慢性呼吸器疾患といった臓器障害系疾患や,認知症の患者のBehavioral and Psychological

    End-Of-Life Care Teamによる 意思決定支援の取り組み - 医学書院/週刊医学界新聞(第2996号 2012年10月01日)
  • 第17回日本緩和医療学会開催 | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    第17回日緩和医療学会が6月22-23日,神戸国際展示場(神戸市)他で開催された。「医療者にできることは,患者に関心を持ち,寄り添い続けること」と講演で語った松岡順治大会長(岡山大大学院)のもと,「ひろく ふかく たかく」という大会テーマが掲げられ,多くの演題が発表された。紙では,サバイバーシップと,早期からの緩和ケアが議論されたプログラムのもようを報告する。 がんを治すだけの時代から次の時代へ がん患者と医療者が同じ壇上に並んだパネルディスカッション「サバイバーシップという考え方――がん治療を終えてからも ひろく ふかく たかく」(座長=聖路加国際病院・山内英子氏)では,まずMDアンダーソンがんセンターのLewis Foxhall氏が,がんサバイバーのQOLを高めるために同院で実施している「サバイバーシップクリニック」について発表した。ここでは,再発防止を中心とした患者へのケアだけで

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    yuigon_info 2012/07/16
    "診断時から治療終了後も続くケア"
  • 「いきいき百歳体操」の健康戦略 | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    【特集】 「いきいき百歳体操」の健康戦略 高齢社会において介護予防の重要性が増すなか,高知市が開発した「いきいき百歳体操」が注目されている。現在この体操は,高知県内はもとより,北海道から九州まで多くの市町村に広まっており,「住民主体」という地域展開手法もあわせて影響を及ぼしている。紙では,高知市内の体操実施箇所を取材するとともに,高知市保健所の取り組みを探った(【関連記事もご参照ください】)。 写真(1):ビデオ映像を観ながらの「いきいき百歳体操」。いすを使って行う簡単な運動を中心に構成。皆で「1,2,3,4」と声を合わせることによって一体感も生まれる。 「次はいすからの立ち上がり運動です。この運動をやることで,いすからの立ち上がりが楽になるのはもちろん,転びにくくなります」。 ビデオ映像のガイダンスに続き,「1,2,3,4」の掛け声とともに参加者がいすからゆっくりと立ち上がり,「5,6

    「いきいき百歳体操」の健康戦略 | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    yuigon_info 2012/01/31
    "「いきいき百歳体操」の健康戦略"
  • “食べること”をあきらめない(川口美喜子) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    【寄稿】 "べること"をあきらめない がん患者さんを事で支える,栄養士の役割とは 川口美喜子(島根大学医学部附属病院臨床栄養部副部長/管理栄養士) 事で患者さんを笑顔にできる 私たち島根大病院の栄養士は「べることをあきらめない。患者さんの笑顔がみたい」を合言葉に,入院中のがん患者さんの一を「命をつなぐ事」と信じ,挑み続けています。 私は7年ほど前まで,島根医大の第一内科文部教官という,栄養とかけ離れた実験動物を扱う研究職に従事していました。しかし,加藤讓先生(前・島根大病院長)の「これからは栄養治療が重要となる」という考えのもと,同院の栄養部門を任せていただくことになりました。 "μg 単位の試薬"から急に"1-2 kg単位の大根"を扱うことになったため,当初は戸惑い,複雑な心境でした。しかしこの大根を使って,患者さんを笑顔にすることができたのです。 それが「大根おろしのか

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    yuigon_info
    yuigon_info 2012/01/16
    "「食べること」をあきらめない がん患者さんを食事で支える,栄養士の役割とは"
  • 医学書院/週刊医学界新聞 -〔特別寄稿〕沈黙の身体が語る存在の重み(柳田邦男)

    【特別寄稿】 川口有美子著『逝かない身体――ALS的日常を生きる』を読む 沈黙の身体が語る存在の重み 介護で見いだした逆転の生命観 柳田邦男(ノンフィクション作家・評論家) 《凄い記録だ》――私はこのを読み進めるうちに率直にそう感じ,「生と死」をめぐる著者・川口有美子さんの思索の展開と,次々に登場する既成概念を打ち砕く数々の言葉に,ぐいぐいと引きこまれていった。 難病ALSの母を介護した12年間の記録だ。症状の進行がはやく,大半は言語表現力を失った沈黙の状態に陥っていた。 ALSは随意筋を司る神経細胞が死滅していく病気だ。手足が動かなくなるだけでなく,呼吸する肺の筋肉も動かなくなるので,人工呼吸器をつけないと生きられない。唇も動かなくなるから,発語ができなくなる。最近は技術の発達により,頬などに残されたわずかに動かせる場所にセンサーを取りつけて,YESかNOかの意思表示ができるようになっ

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  • 「患者の権利」はどこまできたか(池永満,李啓充) | 2009年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    1999年1月に起きた横浜市立大学病院における患者取り違え事件などを契機に設立された「患者の権利オンブズマン」が活動を開始して今年で10年。インターネットなどで患者が大量の医療情報を手に入れることが可能となるなかで,医師-患者関係も大きく変わった。 紙では「患者の権利オンブズマン」で設立時から理事長を務める弁護士の池永満氏と,患者の権利やインフォームド・コンセントに非常に強い関心を持つ医師であり作家の李啓充氏の対談を企画した。 なお,紙では一部のみの紹介となるが,対談の全文は李氏の新刊『続 アメリカ医療の光と影――バースコントロール・終末期医療の倫理と患者の権利』に収録されている。 李 池永先生が中心になって立ち上げられた「患者の権利オンブズマン」(以下,オンブズマン)が,このたび10周年を迎えられました。今年5月には,イギリス,オランダから講師を招き,10周年記念の国際シンポジウムを

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  • 「医療」というジレンマ | 2008年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    生身の患者と仮面の医療者 - 現代医療の統合不全症状について - [ 第12回(最終回) 「医療」というジレンマ ] 名越康文(精神科医) (前回よりつづく) 死の「情けなさ」にまつわる個人的な思い 僕はこの連載を,自分の死について語ることから始めました。連載を終えるにあたってもう一度,同じテーマに戻って考えてみたいと思います。 死はなぜ恐ろしいのか。最近思うのは「人は死に瀕したとき,自分の命を自分で始末をつけられない」ということに対する根源的な情けなさのようなものを感じるんじゃないかということです。 医者であろうとなかろうと,目の前のひとりの人間が命にかかわるような病を抱えているときには,相手の感情の動きが直接的に伝わってきて,どうにもいたたまれなくなるということが起きます。その気持ちを腑分け,分析していくと必ず,自分の命の始末をつけられないことについてその人自身が感じている情けなさを,

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