2013年07月02日06:00 カテゴリヨーロッパ シエスタをめぐる文化闘争 スペインは昨年秋以来、シエスタ(Siesta、昼休み、午後1時から午後4時頃)を廃止し、その代りに、生産性の向上に励むこととなったが、「シエスタは何世紀を続いてきたわが国の生活様式であり、文化だ。それを生産性を高めるために放棄することは固有の文化を捨てることに等しい」という声が聞かれ、シエスタの廃止を強制したドイツを含む北欧諸国に批判の矛先を向ける国民が出てくるなど、シエスタを巡り文化闘争の様相を深めてきた。 ▲「窓からの風景」(2011年8月、撮影) 独の著者マックス・へファー氏は独週刊誌シュピーゲルに掲載したエッセイの中で、「南欧諸国のラテン的な生活様式がドイツのプロテスタンティズムの労働倫理の批判にさらされている」と述べている。 スペインでは夏、昼食は家に戻り、数時間、家族と一緒に食事をした後、仕事を再開