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「我が国ではがんで家族を失った遺族へのグリーフケア(悲嘆を癒すケア)がなかなか広がらない」―-。最愛の妻をがんで失った経験から、遺族へのケアの重要性を訴える垣添忠生氏(日本対がん協会会長)に、グリーフケアとグリーフワークについてうかがった。 私は2007年の大晦日に自宅で妻を看取りました。その年の3月に国立がんセンター(現・国立がん研究センター)総長を定年退職し名誉総長になったので、今後は2人であちこち旅行して好きな絵を描こうと思っていたのに、妻は旅立ってしまったのです。 私はがんの専門医として、たくさんの患者さんの生死に関わってきましたし、妻が治らないことも分かっていて覚悟はしていました。それでも、妻を失った悲しみと苦しみは想像を絶するものでした。 患者さんが生きている間は、家族はそのことで一生懸命ですし、医師や看護師は家族も含めてケアするようになってきています。しかし、多くの遺族は、患
高齢のがん患者に対し、どれくらい積極的に治療を行うべきなのか。福岡大学腫瘍・血液・感染症内科教授の田村和夫氏は、がんの状態だけでなく、本人の意欲や平均余命、介護者の有無なども考慮して、患者ごとに適した治療方針を判断している。高齢者のがん治療の考え方や田村氏が考案した「高齢者のがん治療アルゴリズム」を紹介する。 「高齢の患者さんに対しては、家族も医療者も、『もう十分長生きしたから』と、検査や治療を控える傾向がある。しかし、積極的な治療を受けたいと思う高齢者は実はとても多いし、たとえ非常に高齢であっても治療ができる条件にある人では治療効果は得られる」。こう話すのは、福岡大学腫瘍・血液・感染症内科教授の田村和夫氏だ。 高齢者のがん治療では、腎機能や肝機能が低下している、糖尿病や心・脳血管障害などの複数の併存症を持つなどの加齢による心身の変化により、合併症の頻度や死亡率は高くなる。 例えば、外科治
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