Q.エンディングノートを書く際の注意点は? A.親族との話し合いも忘れずに エンディングノートはお気軽に書ける半面、トラブルを招くこともある。東京都江東区の神田均さん(58)=仮名=はこう話す。 「父の机から書きかけのエンディングノートが3冊も出てきたんです。しかも内容がちょっとずつ違っていてどれを信じればいいのかわからなくなりました」 金銭が絡まない内容だとお気軽に書いてしまいがちだが、宝石などの高価な品があれば、形見分けが骨肉の争いへと発展するケースは少なくない。遺言書ほど神経質になる必要はないが、形見分け1つでもそれとなく家族の意見を聞いた上で書くのがいいだろう。 別のトラブルを抱えるのは同大田区の川原猛さん(48)=仮名。 「父の希望通り、ささやかな家族葬にしたら、こんなみすぼらしい葬儀は一族の恥と親族に詰め寄られました」 せっかくノートがあるのだから事前にそれを示し、親族を説得し