「我が国ではがんで家族を失った遺族へのグリーフケア(悲嘆を癒すケア)がなかなか広がらない」―-。最愛の妻をがんで失った経験から、遺族へのケアの重要性を訴える垣添忠生氏(日本対がん協会会長)に、グリーフケアとグリーフワークについてうかがった。 私は2007年の大晦日に自宅で妻を看取りました。その年の3月に国立がんセンター(現・国立がん研究センター)総長を定年退職し名誉総長になったので、今後は2人であちこち旅行して好きな絵を描こうと思っていたのに、妻は旅立ってしまったのです。 私はがんの専門医として、たくさんの患者さんの生死に関わってきましたし、妻が治らないことも分かっていて覚悟はしていました。それでも、妻を失った悲しみと苦しみは想像を絶するものでした。 患者さんが生きている間は、家族はそのことで一生懸命ですし、医師や看護師は家族も含めてケアするようになってきています。しかし、多くの遺族は、患
スタジオジブリの『熱風』2013年5月号の特集「グローバル企業とタックスヘイヴン」に掲載された「税をめぐる道徳と正義について」を、編集部の許可を得てアップします。 *********************************************************************** フランスでは昨年5月、新自由主義的な改革を目指していたサルコジを破って、格差是正を掲げたオランドが大統領に就任した。オランド政権は富裕層への所得税増税を選挙の公約に掲げており、年収100万ユーロ(約1億3000万円)を超える個人の所得税率を40%から75%へと大幅に引き上げようとした。反発の大きさに新政権は、増税を2年間の時限措置にすることで理解を得ようとしたが、高級ブランドを展開するモエヘネシー・ルイヴィトンの最高経営責任者(CEO)がベルギー国籍を申請するなど、富裕層の国外脱出が止ま
先々週、ハンブルクの話の中で、ドイツでは売春は合法だということに触れたら、びっくり仰天した読者が多かったようだ。2002年に売春法が施行されて以来、この国では売春は合法、つまり、公序良俗に反する行為ではなくなった。 とはいえ売春は、それ以前も、あたかも合法のように営まれてきた。 中でもハンブルクのレーパーバーンは、アムステルダムの「飾り窓」と共に世界的に有名だ。ちなみに、アムステルダムの「飾り窓」の売春も、合法化されたのは2000年のこと。それまでは、ずっと黙認されていたのである。 売春婦(夫)には健康保険も年金も保障されているが・・・
経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2013年06月12日 (水)"シニア"活用 狙いは"シニア" 今年4月から、企業は、希望者全員を65歳まで継続雇用することが法律で義務づけられました。仕事の種類や量、また、企業が負担できる人件費などに限りがある中で、企業の中には、そのシニア世代を戦力として積極的に採用しようという動きが出始めています。ターゲットは、同じシニア世代の消費者です。 携帯電話大手のソフトバンクは、シニア向けのスマートフォンを5月から発売し始めたのにあわせて、新たな営業を始めました。営業活動に、同年代のシニアスタッフを充てることにしたのです。これは、同年代だからこそ分かる便利さや苦手な部分を分かりやすく伝えることで、同年代の新規の顧客をさらに取り込むことを狙いにしたもので、関東の6つの店舗で8月下旬まで試験的に行われています。 【同年代ならではの感覚が 重要な
ビジネス客らの減少から姿を消していく寝台特急「ブルートレイン」に代わって、JR各社が豪華さを売りにした観光寝台列車の導入を相次いで計画している。 ターゲットは時間とお金に余裕のあるシニア層。10月から運行を始めるJR九州の豪華寝台列車の切符は最低でも1人15万円だが、平均7倍以上の人気となった。 JR東日本も参入を決め、JR西日本も導入を検討中。日本版の「オリエント急行」が各地を走りそうだ。 「日本の自然や文化、食事を上質な雰囲気、非日常的な列車の中でゆっくり味わってもらえる旅を用意したい」。JR東日本の冨田哲郎社長が今月、誇らしげに発表した豪華寝台列車は、10両編成で定員が30~35人。食堂車などを除く6両の客車は、すべて2、3室のスイートルームになる。 JR東は昨年10月、人気の高い上野―札幌間を運行する寝台特急「カシオペア」の車両を使って東日本を周遊する2泊3日のツアーを実施した。
須坂市と上高井郡小布施町、高山村の3市町村や、地元の医師会、病院などでつくる須高地域医療福祉推進協議会は、終末期医療に対する自分の考えを記入できるカードを作り、無料で配布している。最近、自身の最期をどのように迎えるかに関心が高まっている。法的な拘束力はないが、家族が迷わないようにするためにも、意思表示の手段をつくろうと作製した。 カードは紙製で、名刺ほどの大きさ。裏面に「心臓マッサージなどの心肺蘇生」「延命のための人工呼吸器」「人工透析の開始」「鼻チューブによる栄養補給」など7項目が箇条書きになっている。それぞれ、横には「して欲しい」「して欲しくない」などと記され、どちらかを選んでチェックを入れる。名前、年月日を記入する欄もある。 同協議会事務局の須坂市健康づくり課によると、協議会が昨年11月に開いたシンポジウムの際に実施したアンケート(回答93人)でも、87・1%が、終末期医療に対す
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