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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (299)

  • 維新が全国政党になるためのカギは地方政策

    <地方の視点で改革を打ち出せるか、実行可能な政策を示せるか> 4月の統一地方選で予想をはるかに超える善戦をした維新の会は、この後、もしかしたら今年のどこかの時点で実施される解散総選挙では、全国レベルで候補を用意する構えです。では、維新の会が当に全国で勝てるのか、そして全国政党となって例えば連立政権などの軸になれるのかというと、そこには大きな問題があります。 それは、地方政策が確立していないという問題です。 これは、維新の会が大都市圏以外の選挙区でも勝てるのかという問題だけではありません。実際に国政において主要な勢力となった際に、この国をどのような方向に持っていくのかという重要な政治姿勢の問題でもあります。 維新の会としては、自分たちには地方政策はあり、既に公表しているという姿勢です。具体的には、(1)道州制を実施し、さらに自治体の統合を行う、(2)消費税の徴税権を地方に移管するなど地方の

    維新が全国政党になるためのカギは地方政策
    a1ot
    a1ot 2023/06/09
    “インフラができれば経済が発展するというファンタジーが横行していたのですが、実際は過剰インフラのために、鉄道が破綻するとか、空港があっても便が来ないなど”
  • トランプを「右から叩く」デサンティスの戦術に活路はあるのか?

    <共和党候補のうち支持率で断トツトップのトランプに対抗するため、デサンティスはさらに保守的な姿勢を打ち出している> フロリダ州のロン・デサンティス知事は、24日水曜にツイッターの音声配信という形で、2024年の大統領選に立候補すると正式に宣言しました。形としては、一方的な演説ではなくイーロン・マスク氏との対談という形態でしたが、配信にトラブルがあり、最初から「コケた」感じのスタートでした。 有力候補として待望論のあったデサンティス候補ですが、当面は共和党内の予備選で勝って統一候補となるのが最優先事項です。ところが、現時点における共和党内の支持率レースでは、ドナルド・トランプ前大統領が圧倒的な差をつけて1位を走っています。政治サイト「リアル・クリアー・ポリティクス」が公表している「主要な世論調査の平均値(5月22日までの14日間の集計)」では、 ▽1位 ドナルド・トランプ......53.2

    トランプを「右から叩く」デサンティスの戦術に活路はあるのか?
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    a1ot 2023/05/31
    “「感染拡大期にマスクとワクチンの義務化を『禁止』」したとか、「LGBTQの権利を重視するディズニー社と戦った」というようなフロリダで行った政策を掲げて「アメリカ全土をフロリダ化する」”
  • 岸田政権は潔く国葬を撤回せよ

    岸田首相も、国葬の判断を早まったと感じているかもしれない  Eugene Hoshiko/REUTERS <さまざまな計算違いでここまで大ごとになってしまった国葬問題で試されているのは、岸田首相の「撤退力」だ> 7月8日に銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の「国葬儀」が9月27日に行われる予定だ。しかし法的根拠の曖昧さや旧統一協会問題への関心への高まりにより、世論調査では国葬に反対する声が多数派となった。当初目論まれていた海外の大物政治家の弔問もほとんどない。反対する声を押し切って国葬を強行する意味はあるのだろうか。招待状の発送など国葬の既成事実化が進んでいるが、今からでも止めたほうが岸田政権のためでもあるのではないか。 銃撃当初のムードが一変 筆者は7月に「安倍元首相の国葬に反対する」という記事を出した。安倍晋三元首相の功績には論争の余地があり他の首相経験者に対して特別扱いする根拠はない

    岸田政権は潔く国葬を撤回せよ
  • 統一教会は、韓国ではカルト宗教であり小財閥としても認知されている

    <統一教は日ではかつて行った合同結婚や霊感商法で知られるが、韓国ではカルト教であることに加えて小財閥としても認知されている......> 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部、郭錠煥(クァク・ジョンファン)元世界会長が7月19日、安倍晋三元総理の銃撃事件に関する会見を行った。 郭氏は「統一教会で最も長く最高位の指導者に就いていた。安倍元首相の死に責任がないとは思っていない。心からおわび申し上げる」と謝罪し、「教団の活動が来あるべき道から完全に外れたことで起きた」と教団を批判した。 統一教と自民党の関係については「(統一教を創設した)文鮮明総裁は日の岸信介元首相と親しく、安倍元首相の父親である安倍晋太郎元外相とも親しかった」「岸元首相や安倍元首相との関係は宗教的・人間的・政治的関係とは全く違った。日や東南アジアで激化していた左傾化運動に困っていた日政府が文総裁の勝共運動に感化

    統一教会は、韓国ではカルト宗教であり小財閥としても認知されている
  • 大谷翔平選手が審判団と「妥協」すべきでない理由

    <オオタニが特に多くの誤審を受けているのは、審判団の中で「やりにくい」という感情が共有されているからではないか> ロサンゼルス・エンゼルスの先発投手兼指名打者として「二刀流」の活躍を続けている大谷翔平選手は、審判の判定、とりわけストライク、ボールの判定において、多くの誤審によって不利な扱いをされています。 打者としては四球のはずが見逃し三振になったり、反対に投手としては自信を持って投げたストライクがボールと判定されたりすることもあるようです。最近では、こうした誤審が大谷選手をめぐって余りにも顕著であるために、試合の中継にあたって解説者などが、審判を批判することが多くなりました。 この問題ですが、背景としては、アメリカの野球界における審判の判定が、日と比較すると「主観的」だという問題があります。例えば、プロだけでなく、アマチュアの少年野球(リトルリーグ)や高校野球など、アメリカの広い「草の

    大谷翔平選手が審判団と「妥協」すべきでない理由
  • タリバンと米軍が「反テロ」で協力か──カブール空港テロと習近平のジレンマ

    中国はタリバンを支援する交換条件としてテロの撲滅を絶対条件とした。今般のテロでタリバン兵士28人が犠牲になっており、タリバンはアメリカと協力してテロ組織をつぶそうとしている。これは習近平に痛手か? カブール空港テロでタリバン戦闘員28人が犠牲 8月26日、アフガニスタンのカブール空港でイスラム過激集団「ISIS(イスラム国)」による自爆テロが起き、85人が死亡したとロイター電が伝えた。それによれば ●襲撃により少なくとも72名のアフガニスタン人が死亡 ●米軍は兵士13名が死亡、18名が負傷 ●タリバンは少なくとも28人の戦闘員が死亡 ●ISISの脅威にもかかわらず、避難は加速している とのことだ。 注目されるのは犠牲者の中にタリバン戦闘員が28人もいるということである。 このたびの自爆テロに関して犯行声明を出したのは、ISISの関連組織の一つである「ISIS-K」で、「アメリカ軍の翻訳者や

    タリバンと米軍が「反テロ」で協力か──カブール空港テロと習近平のジレンマ
    a1ot
    a1ot 2021/08/28
    “テロ組織撲滅をアメリカと協力してタリバンが成し遂げることができた暁には、中国はタリバンが建国宣言をした「アフガニスタン・イスラム首長国」を国家として承認し、経済支援に着手する計算ではないだろうか”
  • インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さらに強く

    インドで全土での1日の新型コロナウイルスワクチン接種が830万回と過去最多になった。写真は、予防接種のため西ベンガル州バトラ島へ渡る医療関係者(2021年 ロイター/Rupak De Chowdhuri) インドは22日、新型コロナウイルスの新たな変異株「デルタプラス」を「懸念される変異株」に指定した。 保健当局は、マハーラーシュトラ州でデルタプラスが16例確認されたした上で、デルタプラスは感染力がさらに強いと警告。各州に検査強化を指示した。 インドでは21日、全土での1日の新型コロナウイルスワクチン接種が860万回と過去最多になった。連邦政府は接種計画の混乱が感染流行の第2波を悪化させたとの批判が続いたことで、全成人に無料接種する計画に取り掛かっている。 モディ首相は今月、国内メーカーの全ワクチンの75%を連邦政府が買い上げ、無料で州政府に配布すると発表した。 1日での接種がこれまで最も

    インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さらに強く
  • すれ違っただけで感染!? デルタ株、驚愕の感染力が詳細分析で明らかに...?

    いつになったら収まるのか・・・まったく先が見えない新型コロナウイルスの世界的パンデミック…(Credit:JONGHO SHIN-iStock) シドニー東部地区で、43日間ぶりに新規市中感染ケースが確認され、6月19日時点で6人に増加。クラスターとなり、しばしコロナ・フリーを謳歌していたシドニーも、にわかに騒がしくなってきた。 なぜならば、このクラスターの最初の感染者が、今、「従来型よりも感染力が高い」と言われている『デルタ株』であることが、ゲノム解析で判明したためだ。 デルタ株は、インドで爆発的に感染拡大し、同国を地獄絵図に変えたとも言われる感染力の高い変異株。拡散が速く、これまで感染力が高いと懸念されてきた英国由来の「アルファ株」より、2倍程度の感染力とも言われ、アルファ株と比較して入院リスクが高まることも指摘されている。(参照) さらに、このシドニーのデルタ株感染ケースを詳細に分析

    すれ違っただけで感染!? デルタ株、驚愕の感染力が詳細分析で明らかに...?
    a1ot
    a1ot 2021/06/20
    “メルボルンで見つかったデルタ株はゲノム解析により、スリランカから帰国し検疫ホテルに滞在していた感染者と一致。シドニーで最初に感染確認された男性は、米国路線の国際線航空会社クルーから感染した可能性”
  • 8野党連立でイスラエル政権交代、ネタニヤフを追い込んだ男と、実権を握る別の男

    <ネタニヤフ長期政権もついに終わりか。だが政権打倒のみで結束した「呉越同舟」の船出は前途多難。5月30日のテレビ演説でナフタリ・ベネットが態度を一変させ、事態は急展開した> 「政権は私の手中にある」。イスラエルの野党指導者ヤイル・ラピドが正式にそう述べたのは6月2日のこと。順調にいけば、通算15年に及ぶベンヤミン・ネタニヤフ首相の支配がついに終わり、ラピドの言葉を借りれば、このユダヤ人の国に「新時代」が訪れることになる。 議会での信任投票までには日があるが、1人の脱落者も出なければ政権交代は起こるだろう。ただし主義も主張も異なる8つの政党が手を組んで、辛うじて議席の過半数を超えているにすぎない。彼らの共通の目標はただ一つ。ネタニヤフ政権の打倒だ。 連立合意によれば、最初の2年は入植強硬派で右派の小政党ヤミナを率いるナフタリ・ベネットが首相に就き、残りの2年は中道派の最大野党イェシュ・アティ

    8野党連立でイスラエル政権交代、ネタニヤフを追い込んだ男と、実権を握る別の男
  • イギリスがデルタ株の感染再燃で正常化先送りなのに、G7参加の菅首相は「五輪開催」宣言

    G7首脳会議が開かれるコーンウォールの海岸でコロナ式挨拶を交わすジョンソン首相夫と菅首相夫(6月11日) Phil Noble-REUTERS [ロンドン発]先進7カ国首脳会議(G7サミット)が南西部コーンウォールで開かれているイギリスで6月21日に予定されていた「全面正常化記念日」が4週間後の7月19日に先送りされる見通しとなった。感染力が非常に強い新型コロナウイルスのデルタ(インド変異)株が爆発的に流行しているためだ。 英医師会は正常化延期を求める連続ツイートで次のように指摘した。 ・症例が過去2週間で159%増加。5 月 24 日の 2912 人から 6 月 9 日の 7540 人に ・制限緩和のための 4つの 基準を満たしていない。指数関数的な増加の段階にある ・デルタ株や5月の制限緩和(ステップ3)の影響を評価するのに時間が必要 ・死亡率への影響が明らかになるまで 4 週間か

    イギリスがデルタ株の感染再燃で正常化先送りなのに、G7参加の菅首相は「五輪開催」宣言
  • 宇宙ゴミが国際宇宙ステーションのロボットアームに衝突

    <増加するいっぽうのスペースデブリ。国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されているロボットアームにスペースデブリが衝突した痕跡が見つかった> 1957年に世界初の人工衛星「スプートニク1号」が打ち上げられて以降、これまでに約1万1670個の衛星が地球周回軌道に送り込まれ、特定のミッションを行うことなく軌道を浮遊する「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」が増加している。 欧州宇宙機関(ESA)によると、2021年5月20日時点で、その数は10センチ以上のものが3万4000個、1センチから10センチまでのものが90万個、1ミリから1センチまでが1億2800万個と推定され、その総質量は9400トンを超えている。 ISSのロボットアームに衝突した痕跡が見つかった カナダ宇宙庁(CSA)は5月28日、「12日の定期検査の際、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されている『カナダアーム2』でスペースデブリが衝

    宇宙ゴミが国際宇宙ステーションのロボットアームに衝突
  • 医師が「空間除菌グッズは使うな」と警告する理由 気休めにしては危険すぎる

    「健康に何となく良さそう」と思わせる空間除菌グッズはむしろ健康被害をもたらす場合も *写真はイメージです Hakase_ / iStockphoto 「空間除菌」をうたう商品がたくさん販売されている。しかしダマされてはいけない。内科医の名取宏氏は「空間除菌グッズは限定された環境下でしか効果を発揮できず、除菌能力は低い。むしろ咳や呼吸困難などの健康被害も出ている。気休めとして使うものとしては危険すぎる」という──。 「空間除菌」グッズの位置付けは医薬品ではなく雑貨 新型コロナウイルス感染症が流行してすでに1年以上が経ちました。この原稿を書いている2021年4月上旬の時点では、緊急事態宣言は解除されたものの、各地で感染者の増加が見られます。ワクチンの接種もはじまっていますが、接種者の割合は人口の1%にも達していません。手洗い、マスク着用、三密の回避、会の自粛といった感染対策を続けることが必要

    医師が「空間除菌グッズは使うな」と警告する理由 気休めにしては危険すぎる
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    a1ot 2021/05/23
    “もし空間除菌の感染予防効果を信じていなければ、わざわざ金をかけてランダム化比較試験なんかやりません。効果がないことがばれてしまいます。効果ありそうという誤解を維持させたまま「雑貨」で売り続けます”
  • チェルノブイリで再び核反応くすぶる 中性子線量が上昇中

    <炉心下に残る燃料デブリが再びくすぶりはじめている......> 史上最悪の原発事故から35年が経ったチェルノブイリで、再び事故の懸念が浮上している。事故後の施設を監視している科学者たちが、中性子線量モニターの数値が上昇していることを確認した。 以前からいくつかのスポットで数値は上昇傾向にあった。今回問題となったのは反応炉の下方にあたる「原子炉下部区画305/2」と呼ばれる空間で、過去4年間で数値が2倍近くにまで増加していることが判明した。中性子線量の増加は、核分裂が加速していることを示す兆候だと考えられている。 事故当時の炉心溶融により、ウラン燃料、被覆材、制御棒、建造物の一部などが溶け込み、溶岩状の「燃料デブリ」となって原子炉下の階層に流れ込んだ。今も下部区画には燃料デブリが残っており、含まれるウラン燃料の量は170トンに相当すると見積もられている。 英インディペンデント紙は再びくすぶ

    チェルノブイリで再び核反応くすぶる 中性子線量が上昇中
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    a1ot 2021/05/22
    “室内に硝酸ガドリニウムを散布して中性子を吸収し、核分裂反応を停止させる案。ロボットを使ってデブリに穴を開け、中性子を吸収するホウ素を制御棒のように直接挿入し、核反応を抑制する案”
  • コロナとさえ戦わない絶望の国ニッポン

    「感染状況次第では五輪中止もありうる」という当たり前の一言さえタブーで言えない異常さ Issei Kato-REUTERS <コロナ危機が始まって一年、既得権益との戦いも国民的な議論もなく、ただただ戦いから逃げてきた結果、日は大変なことになっている> 私は、日に絶望した。 第一に、コロナ危機はいまや日だけだ。世界ではコロナ危機は過去のものとなり、いまだに苦しみ、先が見えていないのは、インドと日だけだ。 第二に、オリンピックなどという不要不急、重要性の低いイベントに国が囚われてしまっている。物事の優先順位がつけられない国は、普通は、滅亡する。歴史においてはそうだった。 第三に、専門家も政治家も嘘ばかり付いている。意図的な嘘なのか、物事をあまりに知らなくて間違っているだけなのか、よくわからないが、いずれにせよ、当たり前のことすらまったくわかっていない。間違ったことを言い続けている。 誰

    コロナとさえ戦わない絶望の国ニッポン
    a1ot
    a1ot 2021/05/03
    “(ワクチン接種の)優先順位が間違っている。とにかく、早く大勢に打つことが重要で、自分が打とうが、周りが打とうが、効果はあるのだから、全員が打ち終わるのを早くすればよい。公平性は後”
  • 半数がワクチン接種済みのミシガン州も、変異ウイルスで感染爆発

    Michigan Hospitals Are Preparing For Latest COVID Spike to Be Worse Than April 2020 <ワクチンの大量配布でコロナ危機を制したかと思われたアメリカで、時計を1年前の最悪期に戻す勢いの感染爆発が始まった。その陰には日でも拡大する「N501Y」が> ミシガン州の病院は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来最大の感染者増加と医療崩壊の危機に直面している。医療システムが崩壊寸前に陥った2020年4月よりも、状況は悪くなりそうだ。既に人口の4割がワクチン接種を済ませているミシガンで何が起こっているのか。 「今回の急激な感染拡大は、非常に深刻な事態といえる。感染者が最も多かった2020年4月に近づいている」と、ボーモント病院トロイ救急センターを率いるデービッド・ドナルドソン医師は誌に語った。

    半数がワクチン接種済みのミシガン州も、変異ウイルスで感染爆発
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    a1ot 2021/04/15
    “若い入院患者の割合が増えているのは、死亡リスクの高い高齢者から接種してきたワクチンが機能している証拠。最近確認したところ、患者の平均年齢は約56歳だった。ワクチンを接種した高齢の世代は守られている”
  • ミャンマー国軍が「利益に反する」クーデターを起こした本当の理由

    <国軍は民政移管と経済改革で大いに潤っていたのになぜ? 司令官トップの自己保身などと臆測も飛び交うが、暴挙に出た理由は、その歴史とアイデンティティーを理解すれば分かる> 今年2月1日に起きたミャンマー(ビルマ)の軍事クーデターは、ほぼ10年にわたる民主的な統治(厳密には「民主的」とは言い難いが)を唐突に終わらせた。世界を驚かせたのはコロナ禍のさなかで政変が起きたことだけではない。クーデターはどう見てもミャンマー国軍の利益に反するのに、彼らがこの壮大な暴挙に踏み切ったことだ。 2011年の民政移管後も、国軍は引き続き強大な権限を握ってきた。軍政下の2008年に制定された憲法では、国会議席の4分の1を国軍が握り、警官、消防士、刑務官などあらゆる制服組を管轄する内務省も国軍の支配下にあった。 加えて国軍上層部は傘下の企業などを通じて経済でも莫大な権益を握っていた。国軍の系列企業は民政移管とそれに

    ミャンマー国軍が「利益に反する」クーデターを起こした本当の理由
  • ワクチン接種が当日キャンセル──予約した1500人のうち900人が無資格者の横入りだった

    閉鎖した百貨店を利用したワクチン接種会場。まだ資格がないのに紛れ込もうとする人も後を絶たない(1月21日、カリフォルニア州チュラビスタ) Mike Blake-REUTERS <専用会場でのワクチン接種に予約を入れた人の半数以上が州規定の接種対象グループに含まれず市当局がいったん中止を決定> 米カリフォルニア州パサデナでは、3月11日に予定されていた新型コロナウイルスのワクチン接種を予約した人の半数以上が、同州の優先順位では接種資格がない「横入り」の人々だった。同市の広報担当者であるリサ・ダーダリアンが誌に明かした。 市当局は、接種資格がない人々の予約が殺到したことを受けて、11日に予定されていた専用会場でのワクチン接種の延期を決定。次の日程はまだ決まっていないが、15日からの週に実施したい考えだという。 ダーダリアンによれば、11日のワクチン接種には1500人を超える人が予約を入れてい

    ワクチン接種が当日キャンセル──予約した1500人のうち900人が無資格者の横入りだった
  • 誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に

    Ohio Man Hospitalized After Accidentally Getting Two COVID Shots in One Day <1回目と2回目の間は21日開けることになっているワクチンを、4時間で2度打ったら大変なことになることも> 米オハイオ州で2021年2月、91歳の男性が、新型コロナウイルスのワクチンを1日に2度接種されたために入院していたことが明らかになった。 地元テレビ局WLWTによると、バトラー郡に住むビクター・スミスは、1月22日にモデルナ製ワクチンの1回目接種を受けた。2度目の接種は約1カ月後の2月25日の予定だった。当日、ビクターが治療を受けているリハビリ施設のスタッフは彼をバトラー郡フェアグラウンズのワクチン接種会場に送って行った。 その接種会場でビクターが別のスミスと間違われるミスがあり、わずか4時間で2度、ワクチンを接種されてしまった。通常

    誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
  • がら空きのコロナ予防接種センター、貴重なワクチンは余って山積み──イギリスに負けたEUの失敗

    イギリス製ワクチンの悪口を言った独仏は自ら墓穴を掘ったようだ(写真は2月2日、ワクチンメーカーとのビデオ会議で話すマクロン仏大統領) Ian Langsdon/REUTERS <医療従事者のうちワクチンを接種したのは3割未満> [ロンドン発]欧州連合(EU)部があるベルギーの首都ブリュッセル。コロナワクチンの集団予防接種センターはガラガラだ。現地の英字紙ブリュッセル・タイムズによると、声を掛けられたプライマリーケア従事者1万1千人のうち実際に1回目の接種を受けたのはわずか3千人(27%)だった。 ブリュッセルのあるセンターでは1日約1千人が接種を受けられる能力があるのに、接種を受けているのは1日200人。他のセンターでも1日900人接種可能で、2つのセンターを合わせて3週間で約3万9900人に接種できたはずなのに、実際に接種したのは約3千人に過ぎなかった。 英BBC放送は1日5千人接種で

    がら空きのコロナ予防接種センター、貴重なワクチンは余って山積み──イギリスに負けたEUの失敗
  • 全豪を成功させた主催者が語る東京五輪への懸念

    テニス4大大会のひとつ、全豪オープン開幕準備中のメイン会場「ロッド・レーバー・アリーナ」(2019年大会にて。筆者撮影) 大坂なおみ選手の2年ぶり2度目の優勝と、ノバク・ジョコビッチ選手の3年連続9回目の優勝で閉幕し、成功を収めた全豪オープン テニス2021。新型コロナウイルスの影響で開幕が例年より約1ヶ月遅れ、開催前は選手ら来豪する関係者への厳しい検疫措置が話題となった。 もちろん、州民の健康と安全が第一ではあるものの、メルボルンは、全豪オープンだけでなく、F1グランプリなど、多くの国際及び国内イベントを開催する都市でもあるため、州経済への影響は大きい。これらが開催できるか否かは、ある意味、死活問題でもある。 コロナ禍で観客を入れて開催する国際スポーツ大会成功の鍵は、どのようなものだったのか? また、この成功で、東京五輪のモデルケースになるとする声に対し、大会責任者が伝えた懸念とは? 大

    全豪を成功させた主催者が語る東京五輪への懸念
    a1ot
    a1ot 2021/02/26
    “クラスターがでてもすぐに抑え込めたのは、一旦「ゼロコロナ」にしたことで感染経路追跡が容易になったことが大きい”