2013年08月12日22:21 カテゴリテクニカル ハイエクは「清算主義」だったのか 最近クルーグマンがブログで、フリードマンをしつこく批判している。バーナンキはFriedman-Schwartzに強い影響を受け、FRBが十分マネーサプライを供給すれば大不況から脱出できると信じて何回もQEをやったが、結局だめだったじゃないか。やっぱりゼロ金利では、ケインズ的な財政政策が正解なんだよ――というわけだ。これは経済学的には正しい。きょう出たGDP速報値でも、最大の貢献をしたのは公的資本形成の0.8%増だ。GDPを増やすという目的に限っていえば、量的緩和なんて2階から目薬をさすようなもので、バラマキ財政しかないのだ。 しかし問題は「景気対策」に意味があるのか、ということだ。フリードマンは「オーストリア学派のような清算主義は間違いで、金融政策で大恐慌は防げる」と主張した。ではそのオーストリア学派(