平社員に始まり、うまくいけば主任→係長→課長→部長→役員などと段階的に昇進していく。日本企業で働くビジネスパーソンにとって、相変わらず「社内で出世の階段を上り詰めること」は、会社員人生を送っていくうえでの一般的な選択肢だ。 会社内での「順番待ち」が出世欲を奪った 日本の上場企業社長の就任年齢は、この15年余りでかつての60代半ばから50代半ばに若返った。ただ、数百人以上の規模の企業ですら、たった1人の社長にまで上り詰めるのはかなり難しい。従業員が数万人規模の超大企業なら宝くじの1等1億円を当てるようなものだろう。 同期だけでなく前後の年齢にライバルは多数いる。業績を挙げていればなれるワケでもなく、さまざまな不確定要素がある。それを30年以上にわたって目指して行くのは、並大抵のことではない。若者が出世を望まなくなったのも、むべなるかなだ。 ところが、世界のエリートは違う。プロ経営者がたくさん