旅の達人は、旅先でどう過ごすのか。世界1200以上の都市を自分の足で歩いてきた立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏は「僕の海外一人旅は好奇心の赴くままにチケットだけを取る。後はノープランで、写真も撮らない」という——。 考えるより先に現場に行った方が学べる 人間が賢くなるために必要なのは「人・本・旅」の3つだというのが僕の持論です。いろんな人に会い、たくさん本を読み、自分の足で歩いて広い世界を見る。 3つの中で「旅」はハードルが高いと思われるかもしれませんが、簡単に言えば「現場に行くこと」です。たとえば友人から「おいしいパン屋ができた」と教えてもらうと、どんなにおいしいんだろうと食べてみたくなります。そう思ったらすぐに行って、買って食べて、味わってみることです。 僕がそう話すと「わざわざ行ってまずかったらどうすんねん」と反応する友人がいました。でもまずかったら、「あいつの舌はア
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