初期仏教関連の書籍を中心に心身の健康や自己啓発、ビジネス書などを幅広く出版している仙台市のサンガ(島影透社長)が、出版不況が続く中で業績を堅調に伸ばしている。社会不安が増す中、迷いや悩みを抱えた人に明快に生きる指針を与えるブッダの教えが受け入れられているようだ。来年には米国での出版活動も視野に入れている。 <ブッダに感銘> サンガは1998年に創業。社員は9人。仙台市に本社を置き、東京と米国ニューヨークに事務所を構えている。 当初は専門的な仏教書を中心に刊行していたが、売り上げが苦戦。しかし、父親の影響で座禅に親しんでいた島影社長が2001年に、日本で初期仏教の伝道にあたっているアルボムッレ・スマナサーラ長老=スリランカ出身=と出会い、ブッダの教えに感銘を受けた。同年、スマナサーラ長老が説く平易で論理的な初期仏教本を新書と単行本で出版。「役立つ初期仏教法話シリーズ」と銘打った新書の一弾