ナイジェリア南部エケト(Eket)で、「わたしたちは魔女ではない」の横断幕を掲げてデモ行進する子供たち(2009年2月26日撮影)。(c)AFP 【3月5日 AFP】10歳のジェレミア君が、父親から黒魔術師の嫌疑をかけられて火をつけられた時のことを話してくれた。彼の焼けただれたほおを、涙が伝う。 彼の話はこうだ。ある晩、教会での集会中に、牧師の妻が突然立ち上がり、彼を指さして黒魔術師だと叫んだ。彼はただちに牧師の家に閉じこめられ、悪魔払いと称して食べ物を絶たれ、こん棒で殴られた。自宅に帰ると、父親から首に縄をかけられて学校まで引きずって行かれたが、そこで父親は怖気づいたのか、その後は部屋に監禁された。そして数週間にわたり暴力を受けたあとに、父親が「石油会社から解雇されたのはお前のせいだ」となじって彼にガソリンをかけ、火をつけたという。 彼は重度のやけどを負ったがそのまま放置された。数日後、