花岡信昭:参院選の結果から何を読み取るか 「与党過半数割れ」の予測は伝えられてはいたものの、これほどの歴史的大敗を喫するとは想定外であった。メディアの事前予測への揺り戻しが生じて、自民党が40議席台前半ぐらいまでは獲得するのではないかという見方が永田町にも少なくなかった。この結果から、どういうことが言えるか、考えて見たい。 国民の審判は厳粛に受け止めなくてはならないのだが、参院選の結果、日本政治は衆院が与党3分の2、参院は少数与党という政治構造となった。それも3年後に与党側が参院の過半数を奪還するのは困難と見られることから、少なくも6年間、この状況が続くことになる。これは未体験ゾーンといっていい。 その不安定な状況にいつまで耐えられるか。そこに政界再再編の芽が見えるような気もする。仮に次の衆院総選挙で安倍与党側が勝てば、参院民主党に動揺が出ないともかぎらない。 民主党の当選者の多く