原子力規制委員会は7日、日本原子力発電の敦賀原発2号機直下の破砕帯(断層)を活断層と認定した点や、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉原型炉もんじゅの機器点検漏れ問題について、福井県敦賀市で河瀬一治市長や商工会議所会頭らに説明、出席者から批判が相次いだ。 規制委事務局の原子力規制庁担当者は敦賀原発2号機の破砕帯を活断層とするに至った経緯について、現地調査のデータなどを提示し「慎重に審議し結論を出した」と説明したが、河瀬市長は「なぜ結論を急がなければならなかったのか疑問だ」と規制委を批判。出席者からも「規制委の知見だけで判断した。結論までの過程がおかしい」「地元は疲弊、困惑している」などの不満が続出した。 1万点近い機器の点検漏れ問題から、もんじゅに事実上の運転禁止命令を出した経緯も説明。もんじゅの広井博所長は「深く反省して根本的な解決を図っていく。再起に向けて改善していきたい」と述べた。