秋葉原UDXにあるオフィスは製作現場兼サロンとして使われており、会員が常時詰めて銘々のアイテムを検討しています。オフィスにはアニメキャラやら、機械部品、ジュエリーの原型、人骨見本から歯の詰め物まで多種多様な業界の試作品が転がっています。取材を始めると、偶然そこに居合わせた一人の造型作家を紹介されました。 「彼はデザイナーだったのですが、気づいたら“メーカー”になっていたんです」と紹介されたそのお方、金津鬼(KANETSUKI)氏が得意満面の笑顔で見せてくれたのは、小指大のお人形シリーズ「一寸フィギュア」です。箱にギッシリ並べられたお人形は、よく見ると1つずつ顔や仕草、服装や持ち物が異なっています(金津鬼氏のサイトはこちら)。 双六のようなボードゲームに用いるアイコンなのだそうで、愛好家の間では人気上昇中だとか。もともとはテーブルトークRPGという仮想空間ゲーム上のアバターでしたが、リアルに
冬のボーナスの2ケタ減で、個人消費は冷え込みが避けられない。「自宅向けのお買い得お歳暮」「1人で楽しむホテルでのクリスマス」。 “常識”を覆す商品を繰り出して、各社は需要創出に努めるが…。 この冬のボーナスは昨年と比べて13.8%も減るーー。そんな衝撃的な予想が出た。ボーナスのマイナスは2年ぶりで、しかも過去最大の減少幅だ。1人当たりの支給額は40万円を割り込み、36万6000円にまで減るという。 みずほ証券の土山直樹エコノミストは「個人消費に対する影響は避けられず、エコポイント制度やエコカー減税など景気対策の効果も今後剥落するだろう」と厳しい見通しを示す。 ただでさえ冷え込んでいる消費者の購買意欲。それにボーナスの減少が直撃すれば、年末商戦は壊滅的な状況に陥る可能性が高い。百貨店業界関係者は「個人消費だけ見れば、既に景気の二番底が始まっているのではないか」と危機感をあらわにする。 1人用
縦17cm、横10cm、奥行き25cm。靴箱大の容器にたっぷりと入ったワインが、静かに人気を集めている。 その名も「箱形ワイン」。ボックスワイン、カスクワイン、バッグ・イン・ボックス…。様々な名称で呼ばれているが、いずれも形状は直方体の靴箱サイズ。容量は3リットルと、通常のボトルワインに比べて4倍以上ある。 米カリフォルニア州の箱形ワイン「フランジア」を輸入・販売するメルシャンは昨年、60万ケースを売り上げた。前の年に比べ23%も増加した。「国内ワイン消費量が横ばいで推移する中では、好調な売り上げ」とメルシャンの藤本裕子ワイン営業本部商品部国産デイリーグループ・ブランドマネージャーは言う。 インターネットモールの「楽天市場」でワイン販売を担当する楽天の水田裕子ECコンサルタントも、箱形ワインの売れ行きに手応えを感じている。「取扱店舗が急増している。今は箱形ワイン専門店もあるほど」と言う。
新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 「最近の若い社員ってさ、打ち合わせしているとよく『無理!』って言うんだけど、何かニュアンスがよく分からないんだよね」 ある企業の幹部の方からそう言われて、僕はにっこりした。「ええ、あれは意味が違うんです」。 日常生活で会話をしていると、20歳代前半の社員の使っている言葉とそれより上の世代が使っている言葉が違うことによく気付く。一見コミュニケーションは成立しているように思えるが、それは実は錯覚だ。 いわゆる“若者言葉”というもので、我々世代の言葉とは意味が違っ
東京、山手線の五反田駅から5分ほど歩いた幹線道路沿いの「桐ケ谷交差点」。ここを中心に密かな競争が起きている。コインパーキングと呼ばれる時間貸し駐車場の価格競争だ。 駅前の商業集積地から少し離れたこのあたりでは、遊休地を活用した駐車場が乱立している。数台しか入らない小さなものから、20台以上の大きなものまで、半径100m以内に10カ所以上はある。仕事でよく使うという30代の女性は「価格がしょっちゅう動くから、使う時は必ず複数の駐車場の料金をチェックする」と語るほどだ。 駐車場の料金を記した札が上から無造作に張り替えられているところが、頻繁に料金を変更していることを物語っている(写真下参照)。この戦いは桐ケ谷交差点周辺だけのものではない。全国の時間貸し駐車場の縮図だ。 「涙ぐましい」料金設定 都心の駅や、商業施設など複合ビルの近くでは、まだ強気の価格設定が続いているが、「駅から300mも離れれ
2008年6月、東京・代々木公園に突如現れたUFO。お気付きになった方もいらっしゃるでしょう。後方にある、代々木体育館を含めた光景は近未来そのものでした。 その正体は、シャネルが行なっている「モバイル・アート」。携帯電話のシャネル・バージョンではありません。 「移動可能な建築物」。幅29メートル、長さ45メートル、高さ6メートルからなる巨大な巻貝のようなもの。建築物というより、アート作品そのものなのかもしれません。この物体は、700点のパーツに分解され、輸送することができる。つまり、モバイルな建築物なのです。 これを仕掛けたのは、シャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルド氏。彼が、イラク人女性建築家ザハ・ハディド氏に依頼して行なっている、巡回型のパビリオンなのです。 香港を皮切りに、東京、そして米国、欧州へと2年をかけて移動していきます。私も早速、行ってきました。何といっても驚くのは、外
最近、情報通信系メディアで、「ガラパゴス現象」との表現が頻出している。日本企業の技術やサービスが、日本市場の中だけで高度に発展してしまう様子を言う。その間、世界市場では標準的な技術やサービスが普及。日本企業の技術やサービスが特殊化する。その結果、日本企業の海外進出が難しくなるばかりか、日本市場の危機も招いてしまうというのだ。 話の前提として、ガラパゴス諸島について振り返りたい。ガラパゴス諸島とは、南米エクアドル沖の太平洋上に浮かぶ群島のこと。大陸と離れた環境なので、ここには独自の進化を遂げた生物(固有種)が数多く存在する。例えばガラパゴスゾウガメやウミイグアナなどは、この地域にしか存在しない。 ところがこのような固有種は、外界と接触することで危機にさらされる場合がある。実際ガラパゴス諸島でも、人間の流入が原因で固有種の絶滅危機が起こった。例えばガラパゴスゾウガメは、18〜19世紀の乱獲
今回は昨年末の記事「2007年の新語十選」に引き続き、「2008年前期の新語十選」を紹介したい。選出基準は前回同様、筆者の個人的観点による。ただし(1)今年前半にその言葉が話題になるきっかけがあったこと、(2)その言葉が今後しばらく定着しそうであること、(3)その言葉に対する社会的関心が大きかったことを考慮した。選出過程で浮かび上がった今年前半の世相は「閉鎖と開放のせめぎあい」である。 まずは10の言葉を紹介しよう。 ガラパゴス現象 〜閉鎖的な環境が生む危機〜 近年、主に情報通信業界で起こっている「ガラパゴス現象」を指摘する人が増えている。日本国内の技術やサービスが独自かつ高度に進化したため、かえって国際市場での競争力を失う現象だ。特に携帯電話市場で顕著とされるが、この他にも電子マネー(非接触ICカード)、カーナビ、デジタル放送などの分野も同じ問題を抱えているという。 このような指
葬儀業界の伝統を変えた ブランド化や差別化が難しいと言われるサービス業で、既存業界の中で独自のポジションを築き、顧客からの高い評価を得ている企業がある。 アーバンフューネスコーポレーション(本社港区赤坂)は、葬儀の伝統的な世界とは少し異なる葬儀を提供することで、高い顧客満足を得ている企業である。 同社では「誰でも同じ送り方ではなく、故人らしい、その人らしい葬儀の仕方があるべき」との考えから、遺族の思いを反映した故人らしい葬儀を行うサービスを提供している。中川社長は前職の結婚式業においても「カスタマイズされたサービス」の提供で成功した経験があり、同様に「葬儀にもその人らしいものがあるべき」と考えて2002年に同社を設立した。 現在は東京・神奈川・千葉・埼玉での葬儀に対応しており、東京都江戸川区西葛西に自社の直営葬儀場を保有している。 「人生はいろいろ。でも葬儀は同じスタイル」って変? 「人は
水がにわかに注目を集めている。そもそも水は私たちの生活と切っても切り離せないものであり、実に人間の体の約7割は水でできている。水を買ってまで飲むということは、ひと昔前だと考えられないことだったが、今では水道水を飲まずにミネラルウォーターを買って飲むのは当たり前、浄水器や浄水ポットなどの商品を使用する家庭も多く見られるようになった。水道水にはさまざまな物質が含まれていて、そのまま飲むのは抵抗があるという意見も聞かれる。実際のところどうなのだろう。水道水はそのまま飲むには適していないのか、どのような物質が含まれているのかについて、東京水道局にお話を伺った。 水道水に含まれている物質について 水道水に含まれる主な成分はカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウムなどで、いわゆる「ミネラルウォーター」と同じだ。また、ミネラル含有量を表す「硬度」は水道水が63.7mg/Lで、国産のミネラルウォータ
先日,ビックカメラの有楽町店の販売員の方に環境負荷低減に配慮したエコ家電の評判をうかがいました。同社は現在,省エネ性能に優れたテレビやエアコン,照明器具などの家電製品に対して,ポイントサービスを5%上積みする「エコ・ファースト ポイントアップキャンペーン」を実施しています。 今(2008年7月8日)は,北海道洞爺湖サミットが開催されていますが,国レベルの対策だけでは温室効果ガスの削減は達成できません。私たちの個人としての行動に大きな影響力があります。専門相談員の方によると,環境負荷低減をうたった製品の中でも温室効果ガス削減に直結する省エネ家電が特に“引き”が強いそうです。エアコンと冷蔵庫では,機能と並ぶ2大注目ポイントです。もともと,省エネは電気代の節約につながるので注目度が高かったのですが,2大ポイントにまで格上げされたのは,ここ3,4年のことです。 省エネが製品の価値として認知が進んだ
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ビューネット・メディア・コンソーシアム(上海市)が運営する中国人向けの化粧品クチコミサイト「美優網/BeauBeau(ビュービュー)」(http://www.beaubeau.com.cn)のクチコミ情報数が2008年6月に10万件を突破、同月末に11万件に到達した。美優網の開設は2007年1月。三井物産やアイスタイル(東京都港区)、三菱UFJキャピタルなど多数の日本企業が出資してビューネットを設立した。 同社の北野貴宗CEO(最高経営責任者)は、「中国の化粧品クチコミサイトの中で投稿数が最大規模になった。2008年度内に50万件を目指す」と意気込む。今年度に広告収入だけで1億円を超す見通しで、これは物価などの違いを考慮すると日本の5億円に相
世界の二酸化炭素(CO2)排出量削減に向け、再生可能エネルギーへの期待が高まっている。国際エネルギー機関(IEA)が新たに発表した報告書でも、再生可能エネルギーへの大きな期待がうかがえる。 6月7日〜8日、青森で主要8カ国(G8)エネルギー大臣会合が開催されたが、これに先立ち、IEAは「エネルギー技術展望(ETP)2008:2050年に向けたシナリオと戦略」と題した報告書を6日に発表。2050年までに、世界のCO2排出量を半減するためのシナリオと、これに寄与する技術の開発、普及の道筋を示した。2005年に英国で開催されたグレンイーグルズサミット(主要国首脳会議)で、G8首脳は、「クリーンで賢明、競争力のあるエネルギーの将来を築き上げるための指針」を提供するようIEAに“宿題”を課していた。ETP2008は、これに応えるかたちでIEAがまとめたものだ。 ETP2008は、現状並みのCO2
【独女通信】「アラフォー」と、ひとくくりにしないで!「ビフォー」と「オバフォー」はこんなにも違う! 2008年05月05日14時00分 / 提供:独女通信 写真拡大 今年40歳を迎える独女の精神科医・聡子を天海祐希が演じるドラマ『Around40』。初回視聴率は15.7%、3回分の平均視聴率は14.69%となかなかの滑り出しだが、この「アラフォー」という言葉に対して、「あり得ない!」という声が挙がっている。 アラフォーとは35歳から44歳までの「40歳前後」の女性を指すものだが、現時点で40歳を迎えたかどうかで意識に大きく差があると、ドラマを視聴している化粧品会社勤務の美紀さん(35歳独女)は断言する。 「40歳を過ぎてる人達はバブルを謳歌していますが、私達は違う。あんなにチャラチャラしてませんから!」 彼女が生まれた1972年は第二次ベビーブーム。人数が多いため、受験戦争はし烈を極めた
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「毎週、きちんと家に帰ってアラフォー(注1)を見ています」と一部の女性に熱狂的に支持される、TBS系のドラマ「Around 40 注文の多いオンナたち」。4月11日から始まったこのドラマも、そろそろ最終回を迎えようとしている。 支持される理由は、登場する35~45歳女性のリアルさにあると思う。ドラマのプロデューサー氏は「このドラマのために500人のアラフォー女性と会いました」と言っていたので、道理でリアルなはずである。 前回は主人公である女医(天海祐希が39歳の精神科医役を演じている)の父親がついに倒れ、主人公が「父が元気なうちに結婚しておけばよかった。子供を産んでおけばよかった…」と泣き崩れるシーンがある。これを見て、身につまされた人も多い
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