石川県にある志賀原子力発電所1号機の下を通る断層について、原子力規制委員会の専門家会合は、将来動く可能性は否定できないという内容の結論を大筋で取りまとめました。ただ、より正確な評価をするにはさらにデータが必要だと指摘し、今後の北陸電力の対応や規制委員会の判断が焦点になります。 その結果、断層の評価について「12万年から13万年前の後期更新世以降に活動したと解釈するのが合理的と考える」として、「将来動く可能性は否定できない」という結論を変えないことを確認しました。 そのうえで、より正確な評価をするには断層の状況を示すさらなるデータが必要だと指摘し、合わせて規制委員会に報告することになりました。 新しい規制基準では、将来活動する可能性のある断層の上に原子炉建屋など重要な施設の設置を認めておらず、1号機は再稼働できず廃炉になる可能性があります。 北陸電力が新しいデータを提出した場合、評価が変わる