今年の最大のトピックは、ついに富岳の首位脱落である。とは言え4期連続でTOP500首位を守ったシステムでもあり、まだ2位を確保しているあたりは立派である。さて、その富岳を退けて堂々首位に躍り出たのが、AMDとCRAYの共同開発でオークリッジ国立研究所に納入されたFrontierである。 Frontierについて最初に説明したのは連載510回である。ただこの時は契約が成立したというニュースで具体的な話はまだ藪の中だった。 ところが2021年9月にAMDからFrontier周りに関して少々情報が出てきたことで、これに関して連載635回で解説した。ついでAMD Instinct MI200シリーズの発表にあわせて連載644回でもう少し精度を上げた情報を紹介している。 ただこの連載644回についても、ノードの構成そのものはわかったものの動作周波数や消費電力などは不明なままで、またノード数もわからな
