宇宙の探査や開発に力を入れる中国政府は、内陸部に直径およそ500メートルのアンテナを備えた世界最大級の電波望遠鏡を建設し運用を始めました。 電波望遠鏡は天体から届く電波をアンテナで集めて観測するもので、中国国営の新華社通信によりますと、完成した望遠鏡のアンテナは直径が500メートルと、単一のアンテナとしてはアメリカの自治領プエルトリコにある直径305メートルのものを上回り世界最大だということです。建設には12億人民元近く(日本円で180億円近く)が投入され、中国メディアは工事に伴って半径5キロの範囲の住民およそ1万人が立ち退きの対象になったと伝えています。 新たな電波望遠鏡は25日から運用が開始され、中国の国営メディアは今後2~3年の間試験的に運用したあと、世界の科学者にも開放されるとしたうえで、宇宙の起源の解明などに役立つと大きく伝えています。 中国は独自の宇宙ステーション計画を進めるな