【ロンドン=木村正人】イラク戦争の是非を問う英独立調査委員会の証人喚問で、英外務省高官が25日、「おそらくイラクの化学兵器は解体されたままで、フセイン大統領(当時)はその組み立てを命じていない」との報告を開戦直前に受けていたことを明らかにした。ブレア前英首相は、大量破壊兵器の脅威を最大の根拠に戦争に突き進んだが、その疑わしさがさらに鮮明になってきた。 2002〜04年に同省軍事・情報局長を務めたウィリアム・エアマン氏は開戦10日前の03年3月10日、国連査察官からイラクの化学兵器は「使用不能」で、イラクはミサイルの弾頭から化学兵器を効果的に拡散させる能力を獲得していないだろうとの報告を受けた。
外務省の内部調査で日米安全保障条約改定時の核持ち込みを巡る「密約」の関連文書が見つかったことについて、東郷和彦・元同省条約局長は22日、テレビ朝日の番組で「密約に関連する文書を5冊のファイルにまとめた上で後任に引き継いだ」と証言した。 東郷氏は文書の詳細については明らかにしなかったが、「国民に説明し、ねじれを解消すべきだ」と述べた。東郷氏はこれまで読売新聞の取材に対し、核密約に関する文書がファイル数冊分存在したことなどを証言していた。 東郷氏は近く設置される有識者を交えた調査委員会や、国会での聞き取りに対しても「協力したい」と話している。
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