自民党本部に離党届を提出し、来夏の参院福岡選挙区(改選数2)に無所属で出馬する意向を示した吉村剛太郎氏(70)。30日、福岡市で開いた会見では、公認決定過程への不満にとどまらず、党県連への“恨み節”を展開しながら、自らの行動に理解を求めた。 吉村氏は「小泉政権ごろから考え方、理念的にも私と距離感があるかなあと思っていた」と話し、県連に対しては「衆院選惨敗の責任を幹部が誰も取っていない。県連は全部県議。本当にこれでいいのかと思っている人はかなりいる。表に出てこないだけ」と批判した。また県連が大家敏志県議を党本部に公認申請した経緯にも「現職優先なんて言わないが、公開で議論する必要があった。若ければいいというわけではない」と不満を連ねた。 参院選が保守分裂選挙になる可能性については「僕は良識ある保守層に訴えていく。保守本流の政治を再構築したい。(自民党と)足の引っ張り合いにはならない」と違いを強
自民党の山内俊夫参院議員は29日、高松市内で開かれた県連の常任顧問会議に出席し、改革クラブ入りの意向を固めた経緯を報告した。離党届提出の前日まで県連に報告がなく、両党幹部の間で話が進んだため、出席者からは不満も出たという。だが、最終的には自民党を補完するためという説明を受け入れ、「政党助成金目的という誤解を受けないよう、離党は年明け以降」という条件付きで山内氏の離党を了承した。 終了後に記者会見した大野功統県連会長は「自民党は地元に根を張って再生していかなくてはいけない時期。こういう問題を党本部で協議する場合、県の代表も入れてほしい」と述べた。また、同日、県連の意思を尊重し、もっと地元に相談する▽政党助成金目的でないことを明確にするため、離党は(政党助成金決定の基準日となる)1月1日より後とする▽党本部は説明責任を果たす▽山内氏に自民党への協力要請をする――ように党本部に申し入れた。
自民党は28日、来夏の参院選選挙区の公認候補5人を次の通り決めた。(敬称略、前は前職、新は新顔、その他は現職。数字は当選回数) 青森=山崎力(前、2)、神奈川=小泉昭男(1)、山梨=宮川典子(新)、長野=若林健太(新)、静岡=岩井茂樹(新)
来夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)で、自民党は24日、再選を目指す現職、野村哲郎氏(66)の公認を決定。同選挙区を巡っては、共産が新人、山口陽規氏(56)を擁立。民主も近く、初の公募で選んだ候補を発表する見通し。 野村氏は4日の臨時国会閉会後、地元に張り付き、各種団体や県議の後援会などの会合に精力的に出席してきた。2月以降は数十カ所で国政報告会を開催する計画。民主に比べ層の厚い地方議員との連携強化も図るという。「参院選は党と党の戦い。『自民公認』を前面に出し(出身母体の)農協以外の自民友好団体への働き掛けを強めたい」などと話している。 野村氏は霧島市出身。衆院議員秘書を経て69年、JA県中央会入り。参事、常務理事などを歴任し、04年に初当選。農水政務官などを務めた。【福岡静哉】
◇県連推薦通り 自民党は24日、来夏の参院選選挙区に擁立する公認候補20人を発表。福岡選挙区(改選数2)では、県連が推薦していた大家敏志県議(42)の公認が決まった。現職で4選に意欲を示していた吉村剛太郎参院議員(70)は公認から外れ、今後の動向が注目される。 大家氏は「身の引き締まる思いだ。今回は厳しいが負けられない戦い。勝てる体制を作っていきたい」と改めて意欲を語る一方、「大先輩である吉村さんからもご指導をいただきたい」と気を配った。吉村氏は福岡市で21日、記者団に「党本部がどんな判断をするか分からない。(進退は)その時いろいろ考える」と話していた。 一方、新宮松比古県連会長は「県内44支部の意見を集約して大家氏を推薦したことが党選対(本部)でも評価された結果と思う。今後吉村氏と話を詰めていきたい」と述べ、吉村氏に出馬しないよう説得する考えを示した。 福岡選挙区を巡っては、民主党が現職
自民党道連は24日、札幌市内で次期参院選の候補者選考委員会幹事会を開き、選考対象者7人を発表した。道内党員による予備選挙は行わず、今後の選考方法は改めて協議し、来年1月の党大会までに候補を決定する。 選考対象者は現職の中川義雄氏(71)のほか、船橋利実道議(49)▽岩本剛人道議(45)▽木村義恭・登別立正学園園長(45)▽武部勤衆院議員の長男で公設第1秘書の武部新氏(39)▽衆院道1区支部長、長谷川岳氏(38)▽同2区支部長、吉川貴盛氏(59)。党内や支持団体などから聞き取ったアンケートで名前の挙がった25人から絞り込んだ。 選考委員会の我孫子健一委員長によると、7人のうち中川氏が自薦、残る6人は他薦という。【鈴木勝一】
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