古代から日本各地で造られてきた「城」は、多くの人を引き付ける存在です。戦国時代や江戸時代の「城の魅力」について、日本城郭協会理事長の小和田哲男静岡大学名誉教授に聞きました。 4月6日は「城の日」。公益財団法人日本城郭協会(東京都品川区)が「し(4)ろ(6)」の語呂合わせから制定した記念日です。古代から日本各地で造られてきた「城」は、多くの人を引き付ける存在ですが、どのような点が魅力なのでしょうか。主に戦国時代や江戸時代の「城の魅力」について、日本城郭協会理事長の小和田哲男静岡大学名誉教授に聞きました。 築城者の理念や工夫、今に伝えるQ.戦国期から近世の城の魅力とは、どんな点でしょうか。まず、主に天守や門、御殿など建造物の魅力からお願いします。 小和田さん「お城に興味を持つ人は、最初は私もそうだったんですが、やはり、天守や櫓(やぐら)など、近世のお城の建物に魅力を感じて、『お城入門』してくる