衆院前議員会で講演する鳩山由紀夫首相=2日午後1時35分、東京・永田町の衆院第一議員会館(酒巻俊介撮影) 鳩山由紀夫首相は2日、国会内で講演し、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)について「契約であっても国民が望まないものを強引に押しつけるのはいかがなものか。国民が柔軟であれば、私どもも柔軟であるべきだ」と述べた。首相は講演後、首相官邸に藤井裕久財務相を呼び、「関係者とよく相談し、一つの結論を出してほしい」と要請した。これは、平成22年度予算案に盛り込むマニフェスト関連政策の見直しを指示したものだ。 首相は講演で、「最近の世論調査からは『必ずしもマニフェストにこだわるな』と聞こえてくる」と述べた。ただ、マニフェストで廃止をうたった揮発油税などの暫定税率と導入を訴えた環境税について「議論を一緒にすれば国民が約束違反との思いを強くする」とも語り、公約実現へのこだわりもみせた。 にもかかわらず