鳩山由紀夫首相は26日、ラジオ日本の番組収録で、米軍普天間飛行場=沖縄県宜野湾(ぎのわん)市=の移設先について「抑止力の観点から見て、グアムに普天間のすべてを移設させることは無理がある」と述べ、米領グアムへの移設の可能性を否定した。移設先をめぐっては、連立与党の社民党がグアムへの移設を主張している。 普天間問題をめぐる関係閣僚の発言が食い違ってきたことを「本来なら首相あるいは防衛相だけにするとか、1人だけが発言するようにとどめておかなければいけなかった」と振り返った。 憲法をめぐっては「9条の話ではなく、地方と国のあり方を大逆転させる地域主権に関する憲法改正をしたい気持ちはある」と述べ、9条を改正しない形の改憲論議に意欲を見せた。「首相が憲法改正を声高に主張するとうまくいかない。党で指導力を発揮して(一定の結論を)まとめ、連立や超党派で議論することが大事だ」とも語った。 また首相は政治主導