2年連続優勝を果たした東洋大。しかし、東洋大の強さの秘訣は柏原だけではなかった。(写真は左から酒井監督、宇野、大津、渡辺、柏原)【Photo:日本スポーツプレス協会代表撮影/アフロスポーツ】 1月2、3日に行われた第86回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、東洋大が2連覇を達成し、幕を閉じた。5区で驚異的な区間新記録をたたき出し、東洋大優勝への道筋を付けた柏原竜二(2年)のインパクトがあまりにも大きかったが、それ以外にもレースを左右する要素はあった。そのポイントを振り返りながら、今大会を総括してみたい。 ■ポイント1:日大、山梨学院大は3区までにもたついた 今大会の最初のポイントは3区までの序盤である。過去2大会、1区はスローな展開でレースが進み、15キロを過ぎてからのスパート合戦で2区へ中継することが多かった。参考までに、前回大会の1区、先頭が10キロを通過したタイムは31分32秒