ウクライナに侵攻したロシア軍が想定以上の激しい抵抗にあっている。ウクライナ軍の訓練や準備に加え、米英の情報機関が侵攻の兆候をいち早くつかみ、周到に備えてきたことが背景にある。ロシアのプーチン大統領は短期決戦で勝利を収める考えだったとみられるが、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)の秋元千明・日本特別代表は「プーチン氏が描いた筋書きとは違う展開になっている」と語る。(藤川大樹) RUSIは安全保障分野における世界最古のシンクタンク。侵攻直前にロシアの計画を分析する特別報告書「ウクライナ破壊の陰謀」を公表し注目を集めた。