石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う国際原油市場の供給危機について、OPECとしては「なすすべがない」と欧州連合(EU)とのエネルギー対話で伝えた。 バーキンド事務局長はEUの行政執行機関、欧州委員会のシムソン委員(エネルギー担当)に対し、現在と将来の制裁や消費国の不買で失われるロシア産原油の供給は日量700万バレルを上回る可能性があり、OPECが肩代わりできる生産能力をはるかに超えると主張した。 ブルームバーグが内容を確認したOPECの文書によれば、危機を支えるためOPECが既存の余剰生産能力を活用できるのではないかとシムソン委員が述べたのに対し、バーキンド事務局長は、需給ではなく政治的要因が市場を動揺させており、OPECが対応する余地はほとんどないと反論した。 同事務局長はEUとOPECとの定期対話のハイレベル会合の冒頭、「これらの危機で非常に
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