バイオ燃料として普及が期待されているイネ科の植物、「エリアンサス」の収穫作業がさくら市で行われています。 エリアンサスは高さ4メートルほどまで成長する東南アジア原産の巨大なイネ科の多年草で、ペレットに加工して燃料として使用することができます。 さくら市穂積の山間部では、地元の企業が耕作放棄地だった斜面およそ9ヘクタールでエリアンサスを栽培していて、毎年この時期に収穫作業が行われています。 14日は作業員3人が、夏場に成長したあと、冬の間に枯れて十分乾燥したエリアンサスを大型の農業機械で刈り取っていきました。 収穫したエリアンサスは細かく砕いて加工され、市内の温泉施設でボイラーの燃料として使われるほか、最近は暖房用に個人で買い求める人も増えているということです。 栽培にあたる地元企業の高野啓子社長は「地産地消のエネルギーとして耕作放棄地などで栽培が広まるのを期待しています」と話していました。