[ブリュッセル 23日 ロイター] 欧州委員会は23日、深刻化する債務危機への対応として、域内の財政規律強化を目指した法案を提示した。また財政規律強化の実現を条件に、ユーロ圏共同債構想に関する案も併せて示した。 11月23日、欧州委員会は、ユーロ圏共同債発行の構想や加盟国の財政規律強化案を盛り込んだ、ユーロ圏諸国の財政統合に向けた法案を提示。写真はバローゾ委員長(2011年 ロイター/Francois Lenoir) 欧州委のバローゾ委員長は記者会見で「ガバナンスを強化しなければ、単一通貨圏の存続は不可能ではないにしても困難になる」と訴えた。 同法案により、ユーロ圏加盟国は議会の採決に先立ち、10月半ばまでに予算案を欧州委に提出することが求められる。予算案が欧州連合(EU)の財政規律に沿っていない場合、欧州委は各国に修正を求めることができ、必要なら欧州委の当局者が当該国の議会で予算審議に加
[ブリュッセル 21日 ロイター] 財政上の責務を果たすことができないユーロ圏加盟国を管理下に置く権限が欧州連合(EU)に付与される可能性がある。 ロイターが入手した欧州委員会のユーロ圏共同債発行に関するグリーンペーパー(協議文書)から明らかになった。同文書は23日に発表される。 欧州委は文書で、いかなる共同債発行の構想においても、共同債は確固たる信用力を維持する必要があるとし、どのような状況においても共同債の利払いが問題となることは許されないとした。 さらに、「このため、深刻な財政難に陥った国を何らかの形で「管理」下に置くという可能性を含む広範な権限をEUに与えることが選択肢の一つだ」と指摘した。 同時に、予算を債務の返済に充てる前に、共同債を利用し借り入れを行う国に要件を課すという選択肢については、警鐘を鳴らした。
11月14日、ドイツのメルケル首相は、CDU党大会で演説し、欧州は「第2次大戦後最も厳しい局面」にあるとの認識を示した(2011年 ロイター/Tobias Schwarz) [ライプチヒ 14日 ロイター] ドイツのメルケル首相は14日、キリスト教民主同盟(CDU)党大会で演説し、欧州は「第2次大戦後最も厳しい局面」にあるとの認識を示した上で、危機を克服するため政治的統合を進める必要があると訴えた。 同首相は、欧州債務危機の解決に向けた新たなアイデアは示さなかったものの、今後さらなる犠牲を受け入れなければならないと指摘。「われわれの世代の課題は、欧州で始めたことを完結させることだ。それは、政治統合に向け一歩ずつ進んでいくことだ」と語った。
11月12日、イタリアのベルルスコーニ首相は、議会が財政安定法案を可決したことを受けナポリターノ大統領に辞表を提出、受理された。写真は首相の辞任を祝うローマ市民(2011年 ロイター/Remo Casilli) [ローマ 12日 ロイター] イタリアのベルルスコーニ首相は12日、議会が財政安定法案を可決したことを受けナポリターノ大統領に辞表を提出、受理された。同首相の辞任を求めてローマ中心部に集まった数千人の市民は、スキャンダルにまみれたベルルスコーニ政権の崩壊を祝った。 新政権の首相にはモンティ元欧州委員が就任し、イタリアが直面する財政危機問題に取り組む見込み。 ナポリターノ大統領は13日0800GMT(日本時間午後5時)から政治指導者らとの協議を開始し、モンティ氏に組閣を要請するとみられている。金融市場が開く月曜日までの新内閣発足を目指す。 モンティ新内閣はテクノクラート中心の小規模な
[ローマ 9日 ロイター] イタリアの10年国債利回りは9日、7%をあっさり突破、「危険水域」に突入した。イタリアを救うには、欧州中央銀行(ECB)と国際通貨基金(IMF)、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の支援が必要になるが、ユーロ圏当局者は「支援計画はない」と明言しておりイタリア支援が実現するのか不透明だ。 イタリアが支援を受けるには、ベルルスコーニ首相の早期退陣と、国際的に評価の高い人物の新首相就任、構造改革の断行が前提条件。こうした環境が整えば、ユーロ圏当局が支援に乗り出す可能性も出てくる。 どちらにしても、もはや手遅れかもしれないとの見方もある。多くのアナリストは、イタリア国債の売りはもはや歯止めがかからない状態になっており、ユーロ圏の解体につながる可能性もある、と考えている。 ギリシャやポルトガルなどの、経済規模が比較的小さい国がユーロ圏から離脱することは、あり得る話かも
[ローマ 8日 ロイター] イタリアのベルルスコーニ首相は8日、現在議会で審議中の新予算関連法案が成立した後に辞任すると表明した。下院がこの日実施した、事実上首相の信任投票と位置づけられた2010年度会計報告に関する法案採決は、ベルルスコーニ政権が求心力を失っていることをあらためて鮮明にした。 下院は8日、2010年度会計報告に関する法案を可決した。ただしこれは野党議員が棄権したことによる、数合わせによる可決。賛成票は308票と、定数630の同議会で必要な316票に届かず、ベルルスコーニ政権が過半数支持を失ったことが明らかになった。 大統領府は声明で、ベルルスコーニ首相がナポリターノ大統領に、現在議会で審議中の新予算関連法案が成立した後、辞任する意向を表明したと発表。 首相はその後、自身が所有するテレビ局に「ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の要求をすべて網羅する追加条項を含むこの予算関
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く