[フランクフルト 18日 ロイター] ユーロ圏債務危機の深刻化を背景に、欧州中央銀行(ECB)に対し「最後の貸し手」として踏み込んだ対応を求める圧力が高まる中、ECB当局者などからは反論が相次いだ。 ドラギECB総裁は18日、政府の対応の遅れに不満をあらわにし、欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)の運用をできるだけ早急に始めるべきとの考えを示した。 総裁は欧州銀行関連の会議で、欧州連合(EU)首脳はEFSF創設を1年半以上前に決定し、EFSFの拡充を4週間前に決定したと指摘。「長期にわたる決定の実行はいつ行われるのか」と訴え、ECBの関与拡大要求を退けた。 バイトマン独連銀総裁も、政府が危機対応の前線に立つべきと主張。「危機の収束が成功していないからといって、ECBの責務を過度に拡大したり、ECBに問題解決の責任を負わせることは正当化されない」とし、ECBの責務に対する明確なコミットメ