ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合して8年を迎えた18日、プーチン大統領はモスクワのルジニキ競技場で開かれた関連行事で演説し、現在のウクライナ侵攻を「ウクライナの人々を救うためだ」と正当化した。 プーチン氏は、親ロ派武装勢力が支配するウクライナ東部2州で、親欧米路線のウクライナ政府によって住民のジェノサイド(集団殺害)が行われていたとの自説を展開した。インタファクス通信によると主催者は競技場と場外を合わせ計20万人の市民が参加したと発表。会場には侵攻支持を意味する「Z」の文字が入った旗が登場した。 プーチン氏が主張する「ジェノサイド」については、ウクライナ東部2州の紛争の和平にあたってきたドイツのショルツ首相が「ばかげた理解」と一蹴するなど、国際社会で賛同する声はない。クリミア半島はウクライナで親ロ政権が倒れた2014年、ロシアが軍事力を背景に形式的な住民投票を行わせ、自国領に組み込