17日、メキシコ―フランス戦が行われたスタジアムで、「アイルランドvsメキシコ」と書かれたアイルランドの国旗を掲げるファン。「世紀の大誤審」がなければ、メキシコの対戦相手はアイルランドだった(AP) 結局、1勝もできずに南アフリカを去ることになったフランス代表チームの悪夢を、昨年「世紀の大誤審」で出場を逃したアイルランド国民は誰も同情しなかった。「ここでは、ドメネク監督を好きなものはいない」「われわれが出るべきだったのだ」。W杯史上最悪の成績にうちひしがれるフランス国民をよそに、アイルランドのサッカーファンは祝杯をあげた。 昨年11月のW杯欧州予選プレーオフ。名将トラパットーニ監督率いるアイルランドは、決勝点をアシストしたフランスFWアンリのハンドの反則が見逃されて、土壇場で出場を逃した。トラパットーニ監督は試合後、「我々は主審がためらって、アンリに目をやるのを見た。あれはハンドだった」と