もはや“スペイン流”パスサッカーへの処方箋は、全世界に広まってしまったのかもしれない。 今大会において、欧州王者のスペインは、ブラジルとともに優勝候補の筆頭にあげられていた。スペインはまるで手で扱うかのようにパスをまわし、密集地帯でも崩すことができる。これを「ハンドボール・サッカー」と呼ぶ人もいるし、ミスが少ないことから「パーフェクトフットボール」とも呼ぶ人もいる。とにかく、これでもかというほど、パスをつなぐのが特徴だ。 しかし、そのスペインが、H組の初戦で、スイスにまさかの敗北を喫してしまった。 ほぼ完全にゲームを支配しながらも、カウンターからゴールを決められて0-1。シュート数はスペインが24本に対し、スイスが8本のみ。内容面ではスペインが優っていたのだが……。 名将ヒッツフェルトの実にシンプルなスペイン対策。 いったいどうやってスイスは、“無敵艦隊”の攻撃を封じたのだろうか? スイス
![優勝候補がまさかの敗北!世界に広まるスペイン封じの処方箋。(木崎伸也)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ee63be0fec5f942894e47c0bc6c5e741f654b784/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2F6%2F-%2Fimg_963d569a5165b8761140234f59320b55229613.jpg)