7月6日(月)の朝日新聞・朝刊に「書庫に差す真理の光」という1ページの国立国会図書館紹介記事が載りました。 そこには、巨大な地下8階の新聞・雑誌書庫や、蔵書が東京本館だけで2632万点とかが紹介されています。そして閲覧者の貸し出し大カウンターの上の「真理がわれらを自由にする」の文字は、この図書館の設立理念で、新約聖書に由来するとありました。 わたしはこの図書館に勤めましたから、みなさん「藤尾さんは図書館員・ライブラリアン」と見なされがちですが、図書館の司書の仕事をしたことは一度もありません。だいたい調査局の「調査マン」でした。 この大図書館のおこりは、日本の敗戦の翌年(1946・昭和21)に、東京大学の大内兵衛教授らが、「日本がアメリカに敗れたのは、日本の帝国議会には米国のように強力な議会図書館がなく、官僚の出す法案の是非を判断する資料群も頭脳集団も持たず、行政の言いなりになったからだ」と