「人に着せる仕事をしていると、 自分はどんどん着飾らなくなりました」 ニューヨーカーは黒をよく着るが、彼女が纏うオーバーサイズの黒のドレスは、やわらかな曲線をふわりと描くフォルムで目を引く。あくまで裏方に徹するファッション・スタイリストの彼女が黒を愛するのは必然的なことかもしれない。村上早百合のスタイリングは、雑誌『VOGUE』や『Numéro』、『L’OFFICIEL』、『Harper’s BAZZAR』などのページを飾る。文化学園大学・現代文化学部国際ファッション文化学科を卒業後、ぱっとニューヨークに渡ったのは5年前のこと。若干27歳、すでにアシスタントを雇って勢力的に活動している。「まだまだ」と語るが、彼女には武器がある。撮影が終わる度に「反省会」をするほどの仕事に対する真摯な姿勢、そして何より服に対する誠実な思いだ。 美しい服を着せるだけならスタイリストはいらない デザイナーによる
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