1.はじめに中央教育審議会「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等教育、大学教育、大学入試選抜の一体改革について」(2014年12月22日)においてアクティブラーニング(AL)型授業を推進することが答申されて以降、高校・大学やそれらを取り巻く場において、ALとはいかなる授業・講義なのかということや、それをいかに行えば良いのかという議論が起こり始めている。 アクティブラーニングによる課題解決型産学連携講義の意義と課題」では、ALにおける一形態としての課題解決型(PBL)講義、その中でも企業と連携した産学連携講義を題材に、ALの問題点について触れた。本稿ではその議論を踏まえ、多くの大学でALがうまくいっていないとすればそれが何故なのかということについて議論したい。 2.アクティブラーニングにおける問題点筆者が専門とするマーケティング論では、かねてよりALとみなせる教授方法がとられるこ
1. 課題解決型産学連携講義としての社会人基礎力講義2007年、経済産業省は若者が社会で仕事をするときに必要になる「社会人基礎力」を大学が育成・評価する仕組みづくりとして、「平成19年度産学連携による社会人基礎力の育成・評価事業」を募集した。この背景には大卒新規採用者の就職率を上げ、入社後の早期離職者の増加を食い止めたいという狙いがあった(図表1)。この募集案件において、大阪大学や宮城大学、東京電機大学など全国7大学がモデル講義として採択される中、筆者が企画・立案した講義も、勤務先である中京大学の講義の一つとして経済産業省のモデル講義第一号に採択された。 図表1:大学生の就職内定率の推移(文部科学省「学校基本調査」より筆者作成) ここで社会人基礎力とは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と定義され、それぞれ下位能力要素をもった「前に踏み出す力」、「考え抜く
日時:2014年11月08日(土)13:00~16:30 場所:同志社大学良心館104番教室 プログラム: 開会挨拶 真山 達志教授 趣旨説明 山田 和人教授 第1部<教員・学生による取組紹介> 聖路加国際大学 Team based learning:五十嵐ゆかり准教授、堀井桃氏 京都造形芸術大学 リアルワークプロジェクト:北村英之氏、吉田瑞希氏 関西大学 ラーニング・アシスタント:三浦真琴教授、山本綾香氏 同志社大学 プロジェクト科目 スチューデント・アシスタント:伊達立晶教授、木村貴幸氏 第2部<学生によるパネルディスカッション> 聖路加国際大学・京都造形芸術大学・関西大学・同志社大学 コーディネーター 山田 和人教授 簡単なメモ。教員でも教務担当でもない、(学生による学習支援に興味がある)職員視点のメモなので、多分にバイアスがかかっている点をご容赦ください。 その言葉を聞かない日は無
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