フィンランド駅へ : 革命の世紀の群像 エドマンド・ウィルソン [著] ; 岡本正明訳 みすず書房, 1999.6 上下 タイトル別名 To the Finland station : a study in the writing and acting of history フィンランド駅へ : 革命の世紀の群像 タイトル読み フィンランドエキ エ : カクメイ ノ セイキ ノ グンゾウ
丸山眞男の世界 「みすず」編集部編 みすず書房, 1997.3 タイトル別名 丸山真男の世界 タイトル読み マルヤマ マサオ ノ セカイ
愛についてのデッサン : 佐古啓介の旅 野呂邦暢 [著] ; 佐藤正午解説 (大人の本棚) みすず書房, 2006.6 タイトル読み アイ ニ ツイテ ノ デッサン : サコ ケイスケ ノ タビ
「革新とは何か」「福沢・中江・馬場」からオーウェル、丸山真男、“リトリートの思想”まで。自由の精神を生きた一人の知識人=萩原延壽の軌跡をとどめる35篇。
大正デモクラシー期の政治と社会 松尾尊兊 [著] みすず書房, 2014.1 タイトル読み タイショウ デモクラシーキ ノ セイジ ト シャカイ
「他人の言葉に対する寛容は時に、自分が言葉に重きを置かない人の怠慢の証です。怒りを忘れない人は、言葉で戦っている人は、日本に住むあなたの周りにいるでしょうか」 「ロンドンの事件の前後にも切れ目なく、イスラエルやイラクからは自爆テロや戦闘による死傷の報道が流れています。昨日もまた、イラクでタンクローリーを使った自爆テロが起き、70人以上が亡くなりました。9・11事件後、世界中を覆い始めた社会の砂漠化が、とうとうロンドンにまで来てしまった。残念ですが、それが実感です」 2003年3月、イラク戦争前夜。朝日新聞ヨーロッパ総局長としてロンドンにデスクを構えていた著者から、一通の手紙の形式で原稿が送られてきた。「この手紙が届くのは一カ月後です。瞬時に地球の裏側に電子メールが届くいま、なぜそんな悠長なことを、と思われるかもしれません。ただ私は、そんな時代にこそ一月遅れの手紙が新しい意味をもつような気が
社会が変わってしまったと感じる人は多いのではないか。時代は新たな殖産興業・富国強兵、米国に寄り添う新しい大日本帝国に向かっているように見える。 なぜ自分は危機的状況をうがつ仕事を続けてきたのだろう。経済ジャーナリストである著者は、自らの根っこを掘り下げる。 11年間シベリアに抑留された父と東京大空襲の被災者だった母、戦争をひきずる両親は東京・池袋で鉄屑屋を営み、必死に昭和を生き抜いた……。 失われたものは、誇りを持って生きていける自営業の暮らしと経済。自律した在り方を許容する社会。少年漫画の熱狂。「みんなが手と手を合わせれば」の歌。「ネーミング詐欺」ではない政治の言葉。 いわゆる戦後民主主義は共同幻想だったのかもしれない。現実には戦争も差別もあった。しかし体験に裏づけられた夢だった。当時と、平和と平等の理想さえ抱けない現在との差は、とてつもなく大きい。 「今、大きな渦があって、私たちはその
「若尾文子は日本映画がもっとも頂点に到達したとき、そのまさに頂点に位置していた女優である。彼女は可憐な女学生を演じ、悪の化身として男たちを破滅させる魔性の女を演じ、そして激情に我を忘れる人妻を演じた。」(はじめに) 1950年代から60年代にかけて、日本映画の最盛期に大映の看板女優としてスクリーンを駆けぬけた若尾文子。とくに増村保造監督とコンビを組んだ数々の名作で、みずからの欲望にどこまでも忠実に自己決定を貫くヒロインを演じ、高度成長期の新しい女性を強烈に印象づけた。近年、新たな世代にもブームが到来、『若尾文子映画祭 青春』など再上映であらためて脚光を浴びているこの神話的大女優を、二人の映画研究家が真っ向から論じる画期的な女優論である。 個人の原理である欲望と、共同体を支える民主主義が結合した希有な女優として若尾を位置づける四方田論文、男性の視点から撮られたヒロインが女性をも魅了する〈若尾
1583年9月、イタリア東北部、当時はヴェネツィア共和国本土属領のフリウリ地方において、ひとりの粉挽屋が教皇庁により告訴された。名をドメニコ・スカンデッラといい、人びとからはメノッキオと呼ばれていた。職業柄、白のチョッキ、白のマント、白麻の帽子をいつも身に着け、そして裁判の席にあらわれるのもこの白ずくめの服装だった。 「各人はその職業に従って働く。あるものは身体を動かし骨折って働き、あるものは馬鍬で耕す、そして私はといえば神を冒瀆するのが仕事だ」 「私が考え信じるところでは、すべてはカオスである、すなわち土、空気、水、火のすべてが渾然一体となったものである。この全体は次第に塊になっていった。ちょうど牛乳からチーズができるように。そしてチーズの塊からうじ虫が湧き出るように天使たちが出現したのだ」 かく語り、二度にわたる裁判を経て焚刑に処せられたメノッキオとは何者か。異端審問記録ほか埋もれた史
自宅からインターネットで情報検索ができる時代に、そして市民の3人に1人が高齢者となる社会に向かって、町の図書館はどんな場所になれるのだろうか? 司書歴30余年、数々の図書館リノベーションにたずさわってきた著者が、来館者数を大きく伸ばしたイタリアの市立〈ペーザロ図書館〉、ロンドンの移民地区に新設され人気を集める市立図書館〈アイデア・ストア〉での経験を軸に、これからの図書館が考えなくてはならないこと、実行できることを具体的に指し示す。 「屋根のある広場」のような図書館には、自然と市民が集まってくる! 口絵(カラー4頁、モノクロ8頁)では、世界的に評判の高い公共図書館のインテリアを写真で紹介。 「知の広場」の著訳者: アントネッラ・アンニョリ Antonella Agnoli ボローニャ在住。1977年ヴェネツィアにスピネア図書館を開館させ、2000年まで館長を務める。2001年から2008年ま
学校図書館は、生徒が「評価」されない稀有な場所である。 大人一歩手前の高校生にとって、そんな場所に「対話」のできる司書がいることは決定的に重要だ——それぞれの事情に耳をかたむけ、個々の希望や関心と資料とを繋げる人。さらに教師たちと資料を繋ぐ人でもある。高校図書館の活性化は司書の対応にかかっている。 しかし現実には、埃をかぶったままの図書館や、司書が不在で閉まっているところもある。図書館予算も少ない。「学校司書」の法制化は、まだ途についたばかりだ。 司書として30年のキャリアをもつ著者が、生徒や教師たち、さらに地域の人たちの応援を得て、「もっと自由でもっと楽しい場所にしたい」と日々模索する現場からの報告。図書館報の作成や学校祭参加、学外活動まで、具体的な示唆に富み、問題点も浮き彫りになる。 高校図書館に特化したはじめての本であり、同時に、広く学校図書館のあり方について再考をうながすだろう。「
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