鹿児島市で捕獲されたマングース。沖縄の個体よりもポッチャリ形とされる=2009年7月6日、同市喜入前之浜町 昨年、鹿児島県本土での生息が確認されたジャワマングースが、本土の環境に体を適応させながら少なくとも30年間、生き延びていることがわかった。沖縄や奄美大島では在来の希少な生物を食い荒らすなど生態系に悪影響を与えており、県は早い段階での根絶を目指す。このやっかいな外来種が国内で初めて放たれてから今年で100年。マングース対策は新たな課題に直面している。 ◇ポッチャリ形 国内では沖縄本島と奄美大島にしか生息していないとされたマングースが、鹿児島市南部の喜入地区にも生息していると県が公式発表したのは昨年6月。翌7月には県が設置したわなに初めてかかり、根絶に向けて生息状況調査と防除事業に乗り出した。目撃情報が多く寄せられた場所に生け捕り式わなを設置し、これまでに78匹を捕獲した(5日