阪急電鉄は29日、創業者の故小林一三氏のひ孫で、宝塚歌劇などを担当する創遊事業本部長の小林公一取締役(55)を常務取締役に昇任させる人事を発表した。4月1日付。創業家が役付きの取締役に就くのは公一氏の父親の故公平氏が平成15年に会長を退いて以来12年ぶり。 同社は、昇任の理由については「説明できない」(広報担当)と話している。 成長戦略の柱に位置付ける首都圏での不動産開発を強化するため、不動産部門に「首都圏事業部」を新設することも発表した。事業の比率が高い関西は、人口減少などで需要の縮小が予想されるため、首都圏に加え海外でも事業を強化する。