100円ショップ最大手「ダイソー」を経営する「大創産業」(本社・広島)が販売した世界各地の鉄道を収めたDVDをめぐり、トラベルライターの白川淳さんが無断で映像を使われたとして4950万円の損害賠償などを同社に求めた訴訟で、東京地裁(清水節裁判長)は21日、原告側の請求を一部認め、同社に約300万円の支払いを命じる判決を言い渡した。 問題となったのは、2007年10月ごろから08年2月までにダイソーで販売された「SL世界の車窓」(315円、約45分)。 判決はこの商品について、大半が白川さんが02年ごろから撮影した鉄道の動画を編集して無断で作成・販売されたもので、著作者の表示もなく、著作権を侵害したと認めた。そのうえで、同種の商品に照らし、このDVD1枚の価値を4千円相当、著作権料はその8%と見積もり、売上本数約6500枚を掛けた金額に慰謝料などを加えた額が白川さんの被った損害額とした。