米企業がセクハラ問題に揺れている。昨夏、米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズの最高経営責任者(CEO)が、社員のセクハラ行為を放置した責任をとり辞任。大物映画プロデューサーのセクハラ行為が明るみに出たのをきっかけに、加害者を告発したり、被害者を応援したりするいわゆる「#MeToo(私も)」現象が沸き起こった。男女平等が進んでいるはずの米国で、なぜ今セクハラ問題なのか。日本にも伝播(でんぱ)するかもしれない。 グーグル男性幹部にもセクハラ疑惑グーグルよ、お前もか――。昨年末、#MeTooの大波が、米国を代表する企業グーグルを襲った。業界内で広く名の知られたグーグルの男性幹部社員によるセクハラ疑惑が発覚したのだ。 最初に報道したブルームバーグによると、この男性幹部は以前から、業界関係者が集まるイベントなどの場で、繰り返し、自身の地位を利用して女性に言い寄り、体を不適切に触ったり肉体関係を