[ニューヨーク 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国が米国との貿易戦争で果敢に振る舞うために使える手段には、見掛けほどの強力さはない。 ブルームバーグは10日、中国が米国債の購入縮小もしくは停止を検討していると伝えた。それは単に資産の分散投資が理由かもしれないが、トランプ政権が中国からの輸入製品に高関税を課すかどうか思案中というこの時期に、1兆2000億ドルという世界最大の米国債保有国である中国にも、相応の対抗策があるかのようにも見受けられる。ただし他の報復措置と同様に、米国債を手放せば結局、中国自身が高い代償を支払うことになる。 主要6通貨に対するドル指数は10日の外為市場で0.6%下落し、それがもたらす問題を浮かび上がらせた。つまり中国が米国債を売ればドル安が進み、同国の輸出競争力が阻害される。中国政府は他のドル建て資産を買って影響を和らげようとしてもおかしくないと
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