老後の資産形成をめぐり「およそ2000万円必要になる」などとした金融庁の審議会の報告書に批判が相次いでいます。「公的年金の責任を放棄している」などというのが批判の内容ですが、では、老後のお金は本当に大丈夫なのでしょうか? 「高齢社会における資産形成・管理」と題された報告書よ。大学教授や企業経営者、エコノミスト、弁護士などがメンバーとなった金融庁の審議会のワーキンググループがまとめて、今月3日に公表された。 今60歳の人のうち、およそ4人に1人が95歳まで生きるという試算がある。「人生100年時代」ね。こうした時代に、個人はどうすべきか、資産運用や投資などの金融サービスを提供する側はどうすべきか、方向性を示すことが狙いなの。 詳しく説明するわね。老後の人生を、多くの人が仕事をリタイアする65歳+30年=95歳と仮定して、試算したの。 夫65歳以上、妻60歳以上の仕事をしていない夫婦2人の世帯