【ニッポンの議論】自衛隊日報公開「一般文書との区分け必要」「撤収命令の判断材料にも」（1/5ページ）防衛省が陸上自衛隊海外派遣部隊の日報問題に関する調査結果を公表した。「存在しない」と説明した日報が次々と発見されたことを受け、関係者の処分と監察組織の新設など再発防止策が講じられた。しかし、そもそも日報には派遣隊員の生命に関わるような軍事機密も含まれており、他の公文書と同じように公開すべきものなのか。公開制度を見直すよう求める自民党の中谷元・元防衛相と、公開の継続を求める国民民主党の後藤祐一政調会長代理に聞いた。 「海外派遣部隊の日報は、現場の自衛官が法律の範囲内でしっかり活動できているかどうか、隊員の安全を守るために上級部隊や防衛省が管理・監督するうえで極めて重要なものだ。私も防衛相時代、南スーダン国連平和維持活動（ＰＫＯ）などに関して、日報で状況を把握し、部隊のオペレーションをしていた。日報には政治的配慮がない生の情報をありのままに書いてもらう必要があり、そうでなければ統合幕僚監部や防
