―日米株高シナリオに変化あり? 2021年後半の日経平均はこう動く― 米国株を中心にアフターコロナを見据えた景気回復への期待が株式市場を支えている。強気相場の拠りどころとなっているのは、各国政府の積極的な財政政策と強力な金融緩和環境の継続である。ただ、日本国内では固有の株高材料に乏しいほか、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感もくすぶる。年後半に向け、日経平均株価はどういう軌道を描くのであろうか。今回は相場観スペシャル版として、著名ストラテジストで経済や株式市場の先読みに定評のある、ブーケ・ド・フルーレット代表・馬渕治好氏に中長期展望を聞いた。 ●馬渕治好氏(ブーケ・ド・フルーレット 代表) ――日経平均は3万円台になかなか復帰できない状況が続いていますが ゴールデンウイーク明けから年央までに、日本の全体株価は一段の調整局面を迎える公算が大きい。2月半ばまでの日経平均は買われ過ぎてい