株式投資の初心者にしばしば見られるのが「値段が少し上がっただけで売る」「値段が下がっているのに売らない」という行動です。投資家として生き残っていくためには、心理学的にも説明できるこれらの行動について理解したうえで、「取るべき選択肢」を知ることが重要です。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。 投資初心者が「利食い売り」を急いでしまうワケ 投資初心者は、買った株が少しでも値上がりするとすぐ売りたくなることから「利食い売り(利益確定売り)が早すぎる」といわれます。買った株が3割値上がりしたところでホクホクしながら売ったら、その後も上がり続けて2倍になった…という悔しい思いは、多くの投資家が経験していることでしょう。 暴落が怖くて、恐る恐る株式投資をやっている人なら「3割儲かれば十分満足、早く売って早く気楽になろう」と考えるのかもしれません。 しかし、この「3割儲かったのにもかかわらず、さらなる価