貧乏だったテレビマン時代に比べれば、今はなんとか家族も持って人並みの生活ができるようになった。以前ならパソコンを買うというだけでローンを組まなければならないし、一大決心が必要だったものだ。 だがその分だけ、買ったものはありがたかったし、大事だった。未知のものを手に入れるというのは、いつもどきどきするものだ。 しかしそんなIT生活が軌道に乗ってくると、なにかこう、いつも買っているものといえば必需品のようなものばかりになってしまう。先日、UPSを買ったのだが、1万円ほどもするものなのに、どきどき感はほとんどゼロである。あとはDVDメディアとかプリンタのインクとか、そういうものでいつの間にか1万円札が飛んでいっているような気がする。 なにかこう、現状を維持するだけで、それ以外の新しいものにトライする余裕がなくなっているような気がする。背負っているものが多すぎるのかもしれないが、なければ困ると思っ