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ブックマーク / blogmag.ascii.jp (95)

  • どきどきする買い物 - コデラノブログ 3

    貧乏だったテレビマン時代に比べれば、今はなんとか家族も持って人並みの生活ができるようになった。以前ならパソコンを買うというだけでローンを組まなければならないし、一大決心が必要だったものだ。 だがその分だけ、買ったものはありがたかったし、大事だった。未知のものを手に入れるというのは、いつもどきどきするものだ。 しかしそんなIT生活が軌道に乗ってくると、なにかこう、いつも買っているものといえば必需品のようなものばかりになってしまう。先日、UPSを買ったのだが、1万円ほどもするものなのに、どきどき感はほとんどゼロである。あとはDVDメディアとかプリンタのインクとか、そういうものでいつの間にか1万円札が飛んでいっているような気がする。 なにかこう、現状を維持するだけで、それ以外の新しいものにトライする余裕がなくなっているような気がする。背負っているものが多すぎるのかもしれないが、なければ困ると思っ

    ume-y
    ume-y 2008/02/07
    KUROを買ったときは、どきどきしたな。買う前のためらい、届くまでの楽しみ、観たときの喜び。小寺氏は、銀塩のクラシックカメラにハマっているそうだが、あの買い物はどきどきしないんだろうか。
  • テレビ番組を、本当にネットで見たいか - コデラノブログ 3

    先のデジコン委員会で思ったことの続き。 冒頭中村伊知哉氏の発表にもあったことだが、果たしてテレビ番組をネットで有償で見るという市場が成立するのか、という疑問に対しては、考えていく必要があるように思う。それは、今の無料放送のうち、金を払ってみたいものがどれだけあるのか、という疑問でもあるだろう。 現状テレビ番組の権利の持ち方は、徐々に変わってきている。アニメはネットでも人気の高いコンテンツの1つだが、これらは徐々に映画のような制作委員会制度に変わってきて、権利を委員会、まあ有り体に言えば複数のスポンサー集団が持つようになった。つまりテレビ局からの制作費を当てにしないことで、権利的にも独立した状態が作れるわけである。 これらの方式で制作されたアニメーションは、フィニッシュをテレビだと考えていない。むしろ無償で放送するテレビはプロモーションだと考えて、その後セルDVDやレンタル、キャラクター商品

    ume-y
    ume-y 2008/01/31
    無料で見ても(「観ても」ではなく)、時間は費やされるし。「もしかしたらテレビ局が版権を持つコンテンツというのは、有償で見るというモチベーションを持ち得ないのかもしれない」
  • ネット流通に対するスタンス - コデラノブログ 3

    日はデジコン委員会の傍聴に言ってきた。AV Watchにも記事が出ているが、ネットを使ったコンテンツビジネスに関して放送局側の言い分はというと、ネットの違法アップロードが駆逐されない限り、危なくってやれるか、というニュアンスを強く感じた。それよりも、既存のインフラである放送やDVD販売といった形態と、ネットビジネスが競合するならば、やるメリットはない、ということである。 一方通信インフラ側は、積極的にネットによるコンテンツビジネスを促進していきたいが、著作権処理のリスクが大きいという。権利者側は、権利をクリアするのがリスクだという意識では、そもそも流通は無理なんじゃないか、と言う。 アジア圏ではP2Pによる映像交換が盛んで、アニメ販売市場が崩壊してしまっているという。いやだからこそ、同じ土俵で正規のネットビジネスを立ち上げなければならないと思うのだが、彼らは違法P2Pが蔓延した米国で成功

    ume-y
    ume-y 2008/01/30
    「結局のところ、それぞれのリスクを、法や制度などで国が負担して欲しいという、他力本願型の図式が透けて見える」
  • デジタル技術の基本的な相違 - コデラノブログ 3

    放送のバックボーンに関しては、ちょうど筆者は技術者として一番油が乗っていた時に、アナログからデジタルへの変革を迎えたことになる。85年から90年にかけて、多くのアナログ装置がデジタルの恩恵を受けるようになった。 放送設備というのは、基的にはアナログ装置のデジタル置き換えという発想で進んできた。ダビング特性や転送時劣化といった問題をクリアできるということから、始まったのだ。 そういう方向で進化したデジタル技術は、双方向という考え方が希薄だ。通信のように、双方向が繋がったことが確認されてから内容を送るようなことはしない。端っこが外れていても、どんどこ送られてくる。 しかしそれだから、パッチベイなどでブスッと繋がった瞬間に絵や音が出る。アナログの使い勝手そのものだ。 今皆さんの身の回りにあるデジタル機器は、放送技術から派生したものと、通信技術から派生したものが混在している。PC関係のものは、通

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    ume-y 2008/01/26
    「放送というのは、デジタルになってもアナログ流の発想からは逃れられていない。実時間かけて転送などというのは、通信的な発想で言えば、非効率であるのだが、そういう意識が持てないのである」
  • まだ終わってない - コデラノブログ 3

    18日に開催された私的録音録画小委員会では、ダウンロード違法化は不可避との見解が出された。個人的には、そもそも補償金委員会がなんで私的複製のような大問題を扱う権利があるのか、と言いたいところだが、前代未聞の数と言われたパブリックコメントが、完全に無視された格好である。 そもそも著作物流通推進室長が、「うち7割がテンプレート」と発言していたのは、ロクに法人でもないユーザー団体がこしらえたテンプレートなど笑止、という意味か。 ようしわかった。じゃあこっちもちゃんと法人登記して、きっちり消費者団体としての体裁を整えてやろうじゃないか。 舞台は国会に移った。政治家は票に繋がらないからといって著作権やIT周りのことをやりたがらないが、じゃあこの動きを票に繋げてやろうじゃないか。すでに政局は十分に不安定で、票の力が意味を持つ時期も近づいている。 まだだ。まだ終わってない。俺たちは超がんがる。力を貸して

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    ume-y 2007/12/19
    数が力を発揮する相手は、官僚より政治家。
  • 撤回ではなく凍結 - コデラノブログ 3

    昨日の椎名さんらをはじめとする権利者側の記者会見では、補償金が受け入れられない場合、ダビング10は白紙撤回なのか、という僕の質問に対して、撤回ではなく凍結、というご返事をいただいた。 つまり合意点としてはダビング10以外になく、補償金で揉めたら別の方法ではなく、進行を止める、ということであろう。しかし、ダビング10への進行というのは、総務省主体で運用規定改正が行なわれたあと、日時を決めて一斉にスタートするという準備がなされることだろう。これを事実上、権利者側に止める手段があるのだろうか。例えば映画テレビに出さないとかといった、制裁手段があり得るのだろうか。 おそらく現場は飲めないだろうなぁ。もうビジネスが回転しちゃってるだろうし。 ダビング10の具体的なスタート地点としては、来年の6月頃という発言もあった。権利者側は、そのダビング10ルールも暫定合意であり、将来的にはまた変わるというスタ

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    ume-y 2007/12/18
    小寺氏の質問だったのね。「これを事実上、権利者側に止める手段があるのだろうか」
  • 閲覧権とは違うアイデア - コデラノブログ 3

    角川グループの会長・角川歴彦氏が「知的財産セミナー」にて指摘した「厳しすぎる日の著作権法が萎縮効果を生んでいる」という分析に関しては賛同するが、同氏が提唱する「閲覧権」はどうも筋が悪いように思う。 そういう法文に関わるような「権」を持ち出すと、結局今ある著作権にオーバーレイする形になってしまうからである。その点に関しては白田秀彰先生がASCII.JPの記事で答えている。 この閲覧権、DRMを残したままで閲覧料を徴収するという形になるそうだが、個人的な見方をすると、DRMと補償金を現状のままに据え置いて、補償金のほうを税金並みに格上げするという論理に見えてしまう。先日の私的録音録画小委員会で、日音楽作家団体協議会の小六禮次郎委員が述べた「わずかな補償金が日文化を支える柱になる、例えば税金のようなもの——と考えてもらえないだろうか」という言葉が、どうも引っかかっているのだ。 ただこのアイ

  • これはある意味さすがだと言えよう - コデラノブログ 3

    著作権分科会 私的録音録画小委員会の第14回会合が開催されたことに関連して、「違法サイトからのダウンロード違法化」に対するパブリックコメントの成果が報告され始めている。 この中で特にITProの記事を引用するが、 これに対し河村真紀子委員は強い調子で反発。「消費者運動を全く理解していない。消費者が10円の値上げに反対するのは、10円が惜しいからではなく不当だからだ。補償金は金額が少ないからこそ徴収しやすく、こっそり徴収できているが、それこそが一番いけないことではないか。『税金のように広く浅く徴収すべき』というなら、物の税金として堂々と徴収すればよいはずだ。一部の権利者のために、公的でない団体のもとに入るお金はいかがなものか」 MIAUは消費者団体としてはまだまだひよっこで、議論の現場ですぐさまこのような論理は展開できない。ある意味消費者運動の教科書的模範解答だが、相手を瞬時に封殺するこう

  • なめられたものよのう - コデラノブログ 3

    日経BPネットに、こんな記事が出ていた。 ハイビジョン月面画像をネット公開しなかったNHK これもまた著作権関係で、NHKがやらかしちゃった事例となるのだろうか。NHKのカメラが撮った映像は、NHKに著作権が発生することは道理がある。だが著作権とはそもそも著作物で商売するときのルールを定めたものなので、そもそもNHKはJAXAに学術的な目的のために技術協力したわけではなく、エンターテイメント映像が欲しかったから協力した、ということにならないだろうか。 サイエンスが十分エンターテイメントとなることは認めるが、ネットだけに公開を拒否するというところがよくわからない。ネットはそれほど差別を受けなければならないインフラなのだろうか。 ところがカナダのディスカバリーチャンネルでは、この映像がネットユーザー向けに公開されている。提供元はもちろんNHKである。ただし、ディスカバリーチャンネルのサイト自体

  • B-CASの問題点が早くも浮上 - コデラノブログ 3

    ITmeidaの椎名さんとの対談でも指摘したB-CASシステムの問題点だが、早くも実例が現われたようだ。 やじうまWatchによれば、「フリーオ」という台湾製デジタルチューナーにB-CASカードを差すことで、DRMなしの映像ファイルをPCに録画できるという。 記事ではまた実機が届いていない段階だったが、すでに2ちゃんねるでは実機を入手した人も現われたようで、詐欺ではなかったようだ。 詐欺ではなかったから良かったという話でもない。今年9月には、B-CASカードをオークションで販売することが問題視されていたわけだが、まだこの段階では実機の存在が確認できなかった。だがその後2ヶ月で、実機が日に入ってきたことになる。 おそらく販売者に対して放送事業者からなんらかの訴訟が行なわれるとは思うが、ちょっと心配なのは、購入者も著作権侵害で訴訟の対象になるのではないかという懸念である。著作権法30条2項に

  • ある意味失礼な(笑)技術 - コデラノブログ 3

    KDDIが、撮影機器などからプロ/アマを判断するエンジンを開発したそうである。 リリース文によれば、撮影機器や技術、製作工程の違いによる映像や音響の特徴で判別するとある。もしこれによる判定がかなりの精度で正しいのであれば、アマチュアのコンテンツ作家は、まずこれでプロ用と判断されるかどうかが最初の登竜門となるのだろうか。逆に放送してる番組なのに、これにかけたらアマチュアと判断されたら、相当悲しいことになりそうである。 まず基的に、なにを持ってプロであるかそうでないかは、機材では決まらないのではないか。最近では、ディレクターが自らカメラを回す番組も増えてきている。ドキュメンタリーなどは、今や民生機のカメラが大活躍である。 あるいは僕がYouTubeにアップしているCONTENT'S FUTUREの映像や、MIAUの記者発表会の映像は、カメラはプロ用と民生機のミックスである。編集はFinalC

    ume-y
    ume-y 2007/11/01
    プロ並みの映像を作るアマチュアの動画が削除されるかもしれないとは思ってたけど、CONTENT'S FUTUREの映像がどうなるか、興味あるな。プロが作った、非営利動画。
  • 集え猫の御旗のもとに - コデラノブログ 3

    日、ネットユーザーで構成される消費者団体「MIAU」を立ち上げた。11時から行なわれた記者発表会を記事にしてくれるメディアもあるかと思う。 僕の方からも、MIAU設立に至るプロセスを少し話しておこう。思えばいろいろな複合要因が僕のもとに集まった結果、自分でやるしかないだろう、と思ったわけである。 要因の1つは、PSE法問題である。もはや今となっては有名無実な制度に成り下がってしまったが、施行前には大変な騒ぎとなったのをご記憶の方も多いかと思う。あのとき、問題を提起したのは2ちゃんねるやMixiといった、ネット内のコミュニティであった。 それからずっと活動の主体はネット上にあったわけだが、結局経産省を動かしたのは何かといったら、顔出しで活動することができた数十人なのである。もちろんネット上で数十万人の人々が関わり、そのバックボーンがあったからこその数十人であったわけだが、あの規模の騒ぎにな

    ume-y
    ume-y 2007/10/19
    MIAU設立について。
  • ダビング10 - コデラノブログ 3

    デジタル放送の新ルールである「コピー9回+ムーブ1回」がJEITAによれば「ダビング10」という名称になるようだ。 新ルール案に至っては、JEITAはEPN方式を押しており、「コピー9回+ムーブ1回」はむしろ「反JEITA案」であったわけだが、今度はいち早くそれを訴求する側に回ったというのはどーなのー。 事実上はどうかしらないが、形式上はまだ決定事項ではないこの新ルール、こうして訴求が始まると、もはや引き返すすべはないように思える。これ、テレビ放送というのが死ぬターニングポイントとなるかもしれないので、各人はこのことをよく記憶しておいて欲しい。 特筆すべきは、アナログ出力に関してはコピーフリーになる点だ。ここは権利者側との水面下の綱引きがあったのかもしれない。しかしこれは、はっきりいってテクノロジーに背を向けろということである。 なぜならばデジタルのメリットとは、 1. 実時間よりも短時間

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    ume-y 2007/10/10
    「これ、テレビ放送というのが死ぬターニングポイントとなるかもしれないので、各人はこのことをよく記憶しておいて欲しい」
  • みんな陰謀論が好きだなぁ - コデラノブログ 3

    昨日ちょっと調べ物をしていて偶然たどり着いたんだけど。 僕がAV Watchでレビューしているビデオカメラの撮影法とか記事について、いろいろな憶測が飛び交っていることがわかったので、QA形式で少しまとめてお答えしてみたいと思う。 Q. サンプルの中でパンとかチルトとかズームとかあんまりしないのはなんで? A. これにはいろいろな背景がある。僕は80年代末にNHKで編集マンとして報道とかの仕事をしていたんだけど、ちょうどそのとき、「関東甲信越小さな旅」という関東エリアの番組が全国枠に拡大するという話が持ち上がってきた。そして実際にそれが始まったんだけど、当時は「日全国出会い旅」というタイトルだった。それが後に今の「小さな旅」になるわけである。 そのとき僕は「出会い旅」の編集担当になった。以前の「小さな旅」をご覧になったことがある人はおわかりかと思うが、これはカメラワークが普通の報道番組と

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    ume-y 2007/09/28
    AV Watchのビデオカメラの撮影法やレビュー記事に、憶測とか飛び交っているらしい。そのへんをQ&A形式で回答。そういえば、ソニーとのミーティング→ http://www.itmedia.co.jp/news/0309/29/cjad_kodera.html
  • Anonymousで言いたい放題の時代から次のフェーズへ - コデラノブログ 3

    昨日は「DR.DAC2」のメーカー、エゴシステムズの皆さんと懇親会。さすがは韓国企業だけあって、飲み会も新大久保のディープスポットですよ。普通日人だけではまず行きません。ええ。もう店員さんへの注文もままなりませんから。 エゴシステムズの皆さんは在日ではなく韓国生まれの韓国人だが、日語はかなり上手で、話に困ることはなかった。いろいろ日韓の考え方や習慣の違いなど面白くお話できたのだが、その中でちょっとポイントだろうと思ったことがあるので、書く。 日韓のネット社会の違いについてである。ご存じの方もいらっしゃるかもしれないが、韓国のネットは、ログインするのに必ずIDが必要になった。つまり社会保険番号みたいな国民一人一人に割り当てられているIDがなければ、ネットにログインできないのである。 以前からネットは匿名がいいのか記名がいいのかの議論はあるわけだが、韓国のネットでは元々匿名でものを言う文化

    ume-y
    ume-y 2007/09/21
    「ネットが一つのきっかけにはなったが、最終的に社会を動かしたのは、リアル社会で活動できた人だけである」